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アーリントンC

  • 2007年02月23日(金) 18時00分
 引退を直前にして、本田騎手にチャンス大のローレルゲレイロと、目下2連勝の成長株トーセンキャプテンに人気が集中しそうな組み合わせ。とくにローレルゲレイロはここまで重賞2、2、2、3着。この1600mではGI・朝日杯FSでドリームジャーニーの小差2着だから、ここは勝機十分だろう。

 3歳のこの時期の勢力図は、トーナメント戦に近い形でつくられていくから、連続して負けている馬は狙いにくいが、評価ガタ落ちのアドマイヤヘッドのこの中間の動きが光っている。追い切りでは古馬1600万下のストラディヴァリオを追走する形をとり、追い出して一気に抜き去ってみせた。非力感も残るスピード型にみせていた体つきも、今回は力強く映った。

 札幌2歳Sでナムラマースの小差2着に押し上げたあと、2度続けて出遅れるレースが続いたりでリズムを崩しているが、非力感さえなくなればまだ見限れない。

 父アドマイヤコジーンの、奇跡の復活GI・安田記念制覇が示すように、コジーン、カロ…と連続する父系は決して早熟のスピード系ではない。ベストはおそらく今回の1600m。

 一気に評価が落ちたので、かなり気楽に乗れる立場も有利。今回は思い切ってタメて進み、切れ味発揮にかける作戦もありそうだ。

 早めにスパートしそうなローレルゲレイロをマークするように、トーセンキャプテンも動いて出そうな展開。アドマイヤヘッドの逆襲に期待したい。

 中山メインは、金曜の雨で多少とも時計のかかりそうな芝。前走は出負けのロスがあったアドマイヤカリブは、こういう1分08秒台中盤で決着のつきそうな馬場ベストだろう。

 内枠だった前回と異なり、今回はうまく外に回れそうな枠順もベスト。伏兵クリノワールドも前走の馬体は決して悪くなく、まだ見限れない。相手に加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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