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フラワーC

  • 2007年03月16日(金) 18時30分
 なんとか桜花賞出走が可能になる賞金獲得を目ざして、東西の1勝馬が数多く投票。フルゲートでの除外馬の中には、牡馬相手のすみれS・3着のベッラレイア、迫力あふれる牝馬ザレマ(マルカシェンクの下)がいた。この2頭、あきらめることなく(やや天は味方していないのだが)、土曜の中京10Rの「あざみ賞」に再投票している。もしどちらかが勝って2勝馬となったからといって、桜花賞に出走できる可能性はほとんどないのだが、そのあとのオークスも視野に入れ、2頭の素質馬が回った中京10Rには注目したい。

 確たる中心馬不在の中山1800m。立ち直りの気配をみせるマイネルーチェを狙いたい。

 これまで人気になったことは一度もなく、新馬勝ちは7番人気。2着した新潟2歳Sは11番人気。ハデな一面はないが、実戦向きのきわめて渋い最初の2戦だった。そのあと2回関西に遠征して凡走しているが、相手が強かったと同時に、体が減って決して満足のいくデキではなかったのが大きい。

 注目は前走の2000mの京成杯。7着だから完敗にはちがいないが、まず馬体がもどっていたのが好材料。当日輸送で450kgあった(デビュー2戦と同じ)。また、1コーナーで男馬(ほかの10頭は全部牡馬)に寄られ、なおかつ3コーナーすぎでは最後方まで下がったが、弥生賞4着のメイショウレガーロ、共同通信杯2着のダイレクトキャッチ、すみれSを勝ったアルナスラインなどとは0.5〜0.6秒差だけ。ゴール寸前の脚いろは決して見劣っていなかった。立ち直っている。平均ペースの流れに乗って勝負強さを生かそうというタイプに中山の1800mぐらいが一番合いそうだ。また今回もまったくの人気薄。一変の快走に期待する手がある。地味な牝系だが、祖母の半兄タケノヒエンは、1983年、人気薄で中山1800mのスプリングSを勝っている。おそらくこの馬も、粘り強くタフなタイプだ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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