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マイラーズC

  • 2007年04月13日(金) 18時00分
 エアシェイディ(父サンデーサイレンス)は2000m前後の中距離を中心に計17戦。すでに6勝を記録し再三重賞でも好走のバリバリのOP馬だが、これまでOP特別は4勝もしているのに、重賞勝ちはゼロ。重賞では6、3、2、4、3、2、5、2、2、2着。あと一歩で勝ち切れない不思議な成績を残している。

 理由は、ふつうに考えるなら、あと一歩のパンチ(底力)の不足。また、上がり3F33秒台の記録が通算6回もあるが、スパートのタイミングが難しく、速い脚があまり長続きしないことだろう。

 父サンデーサイレンス。母はノーザンテースト牝馬。かつて、どうしてもGIには手が届かない配合とされ、その不思議はしばらく続いたが、やがて明確な「答え」が出た。

 1200〜1600mなら、たとえばデュランダル、アドマイヤマックス、ダイワメジャーなどが示したように、スピード能力が切れ味となってフルに生きるのだった。

 ダイワメジャーは2000mまでこなしたが、本質はマイラー型。デュランダル、アドマイヤマックスのイメージこそこの配合の組み合わせの典型と考えていい。

 エアシェイディは、2〜4走前の3戦は連続して1600mへの出走で、上がり3Fはすべて33秒台の前半。1600mに限ると通算成績は[1-3-0-0]。完全なマイラータイプとすべきだろう。ダイワメジャーのように流れひとつで2000mをこなす能力もあるが、初重賞に手が届くとしたら、今回のマイル戦にちがいない。脚の使いどころが難しいため、横山典騎手が前走に続いて騎乗するのも大きなプラス。候補のあふれる大接戦の1600mのGII重賞。マイラーであるはずのエアシェイディを中心にしたい。ひと叩きしたマイネルレコルト、イースター、アドマイヤキッスあたりを本線に、連穴にはスーパーホーネット(朝日杯2着馬)も加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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