まだ4回目の新しい重賞。ベテランの評価の難しい牝馬がそろって、ちょっとコースどりもスパートのタイミングも難しい最終週。
昨年は、3連単195,820円。一昨年の3連単は280,410円。3年前は3連単はなかったが、同着の3連複が24,250円と39,440円。面白いように荒れている。人気馬同士の決着はまずありえず、今年も波乱必至だろう。
7歳牝馬のスプリングドリューを狙う。ふつうはもう衰えて不思議ない年齢だが、この馬、一気に3勝もして出世したのは6歳の昨年のこと。まだ衰えはない。中間も好時計で動いてみせた。
タフな奥手型は、父母両系の血筋通り。牝系は成長力が売り物で、かつ丈夫な平坦巧者を送るグローブターフから出発の一族。現役では、8歳の今年も阪急杯を制するなど元気いっぱいのプリサイスマシーンがいる。スプリングドリューは昨年夏の新潟で、スローとはいえ上がり33.1秒で勝った記録があるほどで、坂のあるコースより、平坦に近いコースの方がいい。
父のミシル(その父ミスワキ)は、世界5か国を飛び回り、イタリアを出発に最後はアメリカに移り、7歳時にも芝11fのレースを2勝。かつレコード勝ちもしている。通算36戦14勝。きわめてタフな中距離型で、ミスプロ系らしく、平坦巧者でもある。
スプリングドリューは、4走前、今回も対戦するコスモマーベラスを、上がり33.9秒で大外から一気に差し切ったニューマーケットCを含め、全6勝のうち5勝までが今回と同じ1800m。昨秋の福島記念は重馬場でインに入って凡走だったが、今季の福島は最終週のわりに芝は悪くない。切れ味フルに発揮がありえる。ちょっと待ってスパートする柴山騎手向きのタイプでもある。サンレイジャスパー、上がり馬フラッグシップを本線に、手広く流したい。