一昨年の勝ち馬はカネヒキリ。タイキシャトル、アグネスデジタル…などが、やがての大活躍を思わせたレースでもある。ユートピアも1分35秒8のレースレコードで独走している。1998年の勝ち馬は、当時は秋の中山ダート1800mだったが、やがてタフなダート王に成長するウイングアロー。父アサティス、母の父ミスターシービー。
今年も、やがてはフェブラリーSや、ジャパンCダートの主役になるような大物が含まれている可能性がある。
目下ダートで連勝中のロングプライドに期待する。母ムゲン(その父アジュディケーティングはダートのチャンピオンサイアー)は未勝利馬だが、その1つ上の半兄は全11勝がダートのウイングアローになる。ウイングアローはジャパンCダート、フェブラリーSを制し、98年,00年の最優秀ダートホース。
ロングプライドは目下ダートで3連勝中。圧巻は前走のダート1800m1分52秒1の独走で、2着のヒシカツリーダーを7馬身も離している。そのヒシカツリーダーは先2週、中京の昇竜Sを2の脚を使ってしぶとく粘りきって勝っている。
また、1分52秒1の中身も文句なし。スローに近い流れをひと捲りで上がり36.2秒。最後の1Fも楽々と12.2秒だった。翌日、古馬1600万の大接戦があって、その勝ち時計は1分51秒6。ペースの違いでロングプライドの時計は0.5秒遅いが、キャリア、展開を考えると、あの時点で古馬1600万特別を上回っているだろう。
今回は、武豊騎手を配してきた。1週前の追い切りに乗るほど意欲的。左回りは中京ダートで2戦2勝。大型で東京向きの公算大。
ダート3戦3勝のフェラーリピサ、同じく3戦3勝のシャドウストライプを筆頭にライバルのレベルもきわめて高いが、将来性とスケールでロングプライドが一枚上回っていると考えたい。人気薄の伏兵では、ダート1勝は1300mでも迫力溢れるグレイトフルタイムを連穴に加えたい。