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安達太良S・グリーンS

  • 2007年06月22日(金) 12時50分
 中舘騎手は先週の福島第1週、17レースに乗って[0-2-2-13]。残念ながら得意の福島であまりいいスタートではなかった。ほとんど人気の有力馬に乗っていなかったことが大きいが、小回りの福島に移ったとあって、ダート戦や短距離戦など、ほかのジョッキーの強気の早めのスパートや、猛ダッシュに「中舘騎手らしい」ところが発揮できなかった感じだった。

 土曜福島では、2Rセクシーザムライ、6Rマイスイートハート、8Rタイキプライム、そして11Rのカオリノーブル。先行して、あるいは自分でペースを作って勝ち負けに持ち込めそうな馬がそろっている。

 とくにカオリノーブルは、逃げ馬として活躍してきたものの、すでに8歳。最近はちょっとズブくなってポンとハナに立てるダッシュはなくなっている。そのぶん、折り合って2走前のように好位から差す脚も使えるが、福島のダート1700m。理想は先手を奪って自分のペースにしたい。中舘騎手の腕の見せどころだろう。ハナを切れないとしても、3コーナーあたりからの一気のスパートをかけたい。

 中舘=カオリノーブルのコンビは、過去、3年前の福島ダート1700m(1000万下)で1回だけ。体調不振のときで逃げて大バテしているが、そのリベンジも果たしたい。

 かなり以前の記録だけに必ずしもアテにはできないが、このコース2勝は1分43秒9と、1分44秒7の好時計だった。2走前の好走が示すように、まだ衰えはない。

 阪神11Rは、立ち直ったリヴァプールで穴狙い。祖母ヤングサリーはアグネスレディーの全妹。つまり、アグネスタキオンを送る名牝系の出身。この馬も阪神JFで4番人気だったころは隠れたオークス候補だった。初めて長丁場の2500mの前々走を勝って、遅まきながらスタミナを示している。相手は強いが、53kgなら好走して不思議ない。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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