福島のメインと比べると、フルゲート18頭立ての阪神メインは好カード。1600万条件というより、OP級が何頭もいる。
これから体質や脚元の弱さが解消し、順調に使えるようになればもっと上を目指せる4歳ドラゴンウェルズに期待したい。これまで続けて使えたことはほとんどなく、2歳デビューながらまだ9戦[4-1-0-4]。
高い素質を示したのは、5戦目に挑戦したNHKマイルC。当時も順調ではなく、前半置かれてしまったが、インを突いて勝ったロジックの0.5秒差5着。人気のフサイチリシャール、マイネルスケルツィなどを差している。前走のフリーウェイS・1400mも休み明けで決して万全の状態ではなく、掛かり気味に先行する形になってしまったが、1分21秒0(上がり33.9秒)で、今回も対戦するアンブロワーズ以下を封じ込めてみせた。
速い追い切りが明らかに不足していた前回と比べれば、今回は3週連続して長めからビシッと追い、明らかに体調は上向いている。
距離1400mは2戦2勝。前走の1分21秒0が決して、根っきり葉っきりではなかっただけに、さらに中身の濃いレースができそうだ。
非力型ではなく、父ダイナフォーマー(その父ロベルト)は、昨年はケンタッキー・ダービーのバーバロを送ったりして、また評価の上がっているパワー溢れるスピード系。
もちろん、このクラスの18頭立てだから、侮れない強敵揃いだが、まだまだ伸びる可能性の大きさ、秘めるスケールはこの馬が一番だろう。人気がないところで動きの良さが光ったのは、アンティークコイン。いつも人気にならないが、前々走は1400mを1分21秒6で乗り切り、上がりは33.4秒。まだ少しも能力減はない。アンブロワーズ、ブルーメンブラットの人気馬は一応は押さえるが、伏兵マルカジーク(小牧騎手)、フィレンツェまで手を広げておきたい。