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ストークS

  • 2007年07月06日(金) 18時06分
 福島のメインと比べると、フルゲート18頭立ての阪神メインは好カード。1600万条件というより、OP級が何頭もいる。

 これから体質や脚元の弱さが解消し、順調に使えるようになればもっと上を目指せる4歳ドラゴンウェルズに期待したい。これまで続けて使えたことはほとんどなく、2歳デビューながらまだ9戦[4-1-0-4]。

 高い素質を示したのは、5戦目に挑戦したNHKマイルC。当時も順調ではなく、前半置かれてしまったが、インを突いて勝ったロジックの0.5秒差5着。人気のフサイチリシャール、マイネルスケルツィなどを差している。前走のフリーウェイS・1400mも休み明けで決して万全の状態ではなく、掛かり気味に先行する形になってしまったが、1分21秒0(上がり33.9秒)で、今回も対戦するアンブロワーズ以下を封じ込めてみせた。

 速い追い切りが明らかに不足していた前回と比べれば、今回は3週連続して長めからビシッと追い、明らかに体調は上向いている。

 距離1400mは2戦2勝。前走の1分21秒0が決して、根っきり葉っきりではなかっただけに、さらに中身の濃いレースができそうだ。

 非力型ではなく、父ダイナフォーマー(その父ロベルト)は、昨年はケンタッキー・ダービーのバーバロを送ったりして、また評価の上がっているパワー溢れるスピード系。

 もちろん、このクラスの18頭立てだから、侮れない強敵揃いだが、まだまだ伸びる可能性の大きさ、秘めるスケールはこの馬が一番だろう。人気がないところで動きの良さが光ったのは、アンティークコイン。いつも人気にならないが、前々走は1400mを1分21秒6で乗り切り、上がりは33.4秒。まだ少しも能力減はない。アンブロワーズ、ブルーメンブラットの人気馬は一応は押さえるが、伏兵マルカジーク(小牧騎手)、フィレンツェまで手を広げておきたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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