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越後S

  • 2007年07月13日(金) 18時10分
 新潟ダートは、小倉ほどではないが雨で締まった状態になると一変の好時計決着になる。昨年の第1週は重で、1800mには500万条件で1分50秒2のレコードが記録されている。同じ500万条件のダート1200mの勝ち時計も1分10秒6だった。

 再三好時計で追い切り、きっちり仕上がったトーセンブレイク(父フレンチデピュティ、母はアフリートの牝馬)に期待する。昨年の暮れから今春にかけてダート1200mに舞台を移すと3連勝。1000万条件を圧勝したときが1分09秒7の快時計。格上がりの1600万特別も、先週のプロキオンSに出走していたワキノカイザー以下に2馬身半差をつける完勝だった。

 前走こそ10着(1.0秒差)に沈んでいるものの、相手はオープン馬。サチノスイーティー、サンアディユ(ともに日曜のアイビスサマーDに出走)などに外から一気に行かれ、もまれて下がってしまった。他馬を気にするわけではないが、格上がりのオープン特別をいきなり56kgのハンデで、中山ダート1200mではもっとも不利とされる多頭数の1番枠だったから、仕方がなかったというべきだろう。むしろ1.0秒差に持ちこたえたから、オープンでも十分通用するところを示したともいえる。

 立て直して今度は準オープンの1600万条件。GI格のJBCスプリントなど、ダート1200mを中心に計11勝もして種牡馬になっているノボジャック(97年生まれ)の全弟。この路線でまだまだ強くなるはずだ。

 相手本線は、エアアドニス。新潟で昨年の夏に1000万を快勝。見どころ十分だった前々走の内容から、左回りの方が良さそうだ。

 関西馬では上がり馬スリープレスナイトに注目だが、妙味は福永祐一騎手(今季は新潟が主戦場)のアドマイヤキラメキ。前々走の0.1秒差の内容で十分足りる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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