関西馬ゴールデンメイン(父ラムタラ)は、3歳夏に「去勢」のため6か月の休養。さらに4歳後半からは体調を崩し、2年半も休んでいる。だから、7歳夏とはいえキャリアはまだ12戦(4勝)のみ。
問題はこれだけ休んで、4歳時に一気にオープンに出世した当時の能力が失われていないかだが、7か月ぶりだった前走、今回も対戦するペガサスファイトが1位入線(6着に降着)したレースで、約1馬身差の3位入線(繰り上がり2着)はさすがだった。能力は少しも失われていない。
4歳春、強気に挑戦した日経賞、目黒記念こそ凡走だが、去勢した3歳秋以降、その2戦を別にすると[3-1-0-2]。まったく底はみせていない。
スピードもう一歩の傾向が強いラムタラ産駒だが、トウショウボーイ産駒の母は通算6勝もして再三重賞でも好勝負。95年の函館記念も1.0秒差6着に善戦している。また、7勝した祖母デュランスは、関屋記念を制し、新潟記念3着のスズホープ(父ニホンピロエース)の半妹。ファミリーのスピード能力が前面に出ている。この一族だから、新潟コースもおそらく有利だろう(中京芝は1、2、1着)ことが推測される。
当然、前回接戦だったペガサスファイトは好勝負。前回の降着は大きく斜行したわけではなく、ちょっとヨレた瞬間、ソリッドスライダーと接触し、相手がつまずく形になったためで、気難しさや斜行グセがあるわけではない。
穴ならゴージャスディナー。内回り2200mながら逃げ馬不在。前回は久しぶりの平地で失速したが、もともとが平坦に近いコース大歓迎のスピード型で、小倉2000mに1分59秒1。新潟1800mには出負けしながらの1分47秒7がある。54kgの軽量。粘り込みは十分ある。