スマートフォン版へ

開幕週の小倉1200に注目

  • 2008年01月15日(火) 23時51分
 中山芝では3歳重賞、京成杯が行われます。今開催、同じ距離で行われた重賞は中山金杯ですが、そのレースを勝ったのが栗東坂路で調教されたアドマイヤフジ。4日目に行われた1000万下の1800mも栗東坂路で調教されたエリモファイナルが勝っており、栗東坂路で調教された馬が出走してくれば、好走する確率は高いでしょう。

 続いて中山ダートですが、こちらは1200mよりも1800mに調教傾向が出ています。単勝で狙えるのがトラックで一杯に追われた馬。この調教タイプは出走数が少なく、レースによっては該当馬がいないケースも目立ちますが、出走していれば必ず好走します。4日目に行われた初凪賞では1、2着を独占しており、雨が降って極端に時計の速い馬場にならない限りはこの傾向は続くと思われます。

 京都芝は雨の影響で馬場が悪化、先々週とは傾向が微妙に変化してきました。非常に時計が掛かる馬場状態だったことも関係していると思いますが、外回りでは坂路、トラック、併用に関わらず、一杯に追われている馬が好走しています。

 2400mで行われた睦月賞はトラックで一杯に追われたアキノレッドスターが逃げ切り。そして1600mのシンザン記念は坂路で一杯に追われたドリームシグナルが快勝しました。今週は外回りで行われる日経新春杯がありますので、こちらは競馬総合チャンネルの「今週の調教Gメン」で更に詳しく解説させていただきます。

 先々週から調教傾向が如実に出ていたのは京都ダート。1800mではトラックで一杯に追われた馬が好走しました。4日目の未勝利戦で逃げ切りを決めたハッピーラベンダー(単勝2890円)がそれに該当します。雨の影響が残った馬場でも好走しているので、良馬場で競馬が行われれば、一杯に追われた馬の信頼度は更に増します。

 1400mでは坂路調教馬が好走。1600万下の羅生門Sではトラック調教馬ウインルーセントが1番人気の支持を受けていましたが、勝ったのは坂路で本数多く乗られていたウォーターオーレ。2着にも坂路調教馬が入り、万馬券を演出しました。4日目に行われた3鞍の1400mは1、2着がすべて坂路調教馬。トラック単一の調教馬は完全に無視してよいでしょう。

 そして今週から始まるのが小倉競馬。注目したいのは7鞍行われる芝1200mです。開幕週ということもあり、相当時計の速い競馬になることが予想されます。この場合、どのような調教内容を行っているかよりも、追い切りでスピードある動きが出来ているかが重要となります。

 例えば昨年の帆柱山特別で15番人気2着だったゼンノシールドは、間隔があいていたにも関わらず、調教本数も少なく強い調教もありませんでした。しかしながらレース週の追い切りで併せた相手を馬ナリで1秒以上もちぎっていました。調教量が足りないということで人気落ちになっていても、レース週の追い切りで抜群の動きを見せ、先行できる脚質であれば狙って面白い存在です。

 ただし開幕週ですから、馬場の状態が昨年と一緒とは限りません。芝、ダートともに初日の傾向を見てから、競馬総合チャンネルの「速報!調教Gメン」でしっかり解説させていただきます。


netkeiba.comプレミアサービスは全レースの調教タイムを公開中!
 どのコースで何本追い切っているか、好走時、凡走時の調教過程など、過去の調教パターンを比較することで、各馬の仕上がり具合をチェックすることできます。また、直前の追い切りパターンとレース結果と参照することで、今の馬場状態では坂路調教馬が有利、もしくはコース調教馬が有利など、調教タイプでの馬券検討が可能になります。この機会に是非、調教タイムを使ったレース検討の面白さを実感してください。

調教タイムサンプル1 | サンプル2 | サンプル3

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング