距離が2000mになった最初の1999年、勝ったオースミブライトが皐月賞でも2着。ステップレースとして重要度が高まるかと思えたが、12月のラジオNIKKEI杯から間はなく、トップグループはひと息入れたい時期。
そのあとしばらく皐月賞とは結びつかなかったが、04年にはキングカメハメハが3着したり、昨07年はサンツェッペリンが勝った。とくに今年の場合は、まだ抜け出したエース格が不確かなこと。また、秋のインフルエンザ騒動で注目馬のトレセン入厩が遅れるなど、いつもの年以上に重要なステップレースとなる可能性もある。頭数も珍しくそろった。
この時期に一気に力をつけ急上昇することの多いブライアンズタイム系の産駒が(アイティトップ、ステルスソニック、ドットコム、マイネルチャールズ)計4頭もそろった。
中で、もっとも渋いイメージながら、確実にパワーアップしているマイネルチャールズに期待したい。母マイネプリテンダーの産駒はここまで計4頭(マイネヌーヴェル、マイネルネオス、同アワグラス、そして同チャールズ)が出走して、みんなオープン級、悪くても準オープン級に出世している。マイネルチャールズもすでに4戦2勝。ここで一気に候補の1頭に浮上できる可能性がある。全姉のマイネヌーヴェルは2勝目を男馬相手のホープフルS・2000mで記録したあと、たちまちフラワーCを勝ってブライアンズタイム産駒らしい急成長をみせた馬。少し時計のかかる右回りがベストだった。弟のマイネルチャールズも渋く伸びてホープフルSを制し、その勢いに乗っての重賞挑戦。追い切りの動きも文句なし。中山2000mで2着、1着の適性をここでも活かせそうだ。
強敵は同じ父系の2連勝馬アイティトップ。前回の2000mの勝ちっぷりは光っていた。ハナを切れないと凡走のパターン続きだが、4走前の内容から中山巧者の可能性が高いショウナンアクロスを3番手とする。