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京成杯AH

  • 2001年09月10日(月) 12時48分
 ゼンノエルシドの勝利は、2つの点で大きな意味がある。1つはこの秋、ちょっと層の薄かったマイル路線にやっと新星が加わったこと。それもただの新星ではなくAランクの期待馬だ。もう1つは、レベルの低いといわれた4歳世代に、前週のエンゲルグレーセにつづき、待望のオープン馬が加わったことも大きい。それにしても1分31秒5は速い。ユーワファルコンの逃げたペースは前半44秒8から56秒。もちろん離れて追走したが、ゼンノエルシドは折り合い十分、すこしも行きたがっていなかった。近くにクリスザブレイヴがいても平気だった。折り合い面に課題のあった馬だけにこの精神面での成長は大きい。こうなれば早くから注目されていた素質をフルに発揮だろう。G1でも通用する。2着のクリスザブレイヴは力を出し切っている。7歳馬がこれだけ走れば立派なものだ。もう1頭注目していたキングオブサンデーは、今回の気配は良かった。これで負けたのは能力というしかない。3着のイーグルカフェも4歳馬。G1ホースとして物足りない成績が続いていたが、やっと良化のきっかけがつかめた。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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