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新星登場の期待

  • 2001年09月20日(木) 00時00分
 秋のG1戦に向け、少しずつ勢力分布図が出来あがりつつあります。毎週毎週、春の実績馬か夏の上がり馬か、このテーマを追い掛ける日々です。気分的には、新しい顔ぶれになればと願っているようですが、セントライト記念の結果を見ると、なかなか簡単ではありません。

 シンコウカリドのイレ込みは相変わらずで、その面の成長は今回に限り認めることはできませんでした。それでも中団の内で折り合いがつき、こうなれば皐月賞4着の底力、秋期待のトレジャーが抜け出したところに一気に襲いかかり、文句なく勝利してしまいました。菊花賞3000mはどうかということで、この先のことは不透明です。2着トレジャーもこれが精一杯となれば、ここからのステップアップは困難な見通し、あまり収穫はなかったと見るしかないでしょう。ダービー馬の状態が最大の関心事になりました。

 ローズSでは、少し新しい風を感じました。5月25日の遅生まれのダイヤモンドビコーが先につながるレースで2番手から抜け出し、オークス2着のローズバドの追い込みを封じました。4月の時点で500万クラス、これで今年は5戦3勝2着2回、折り合いに進境をみせています。しかし、トライアルはスローペースになるもので、今回もそうでした。明らかにスピード型なので、この点、本番秋華賞でどう走れるかは未知の部分と言うしかありません。

 牝馬は、オークス1.2着のレディパステル、ローズバドが順調にステップを踏んできたので例年とは少し違います。毎年大荒れの秋華賞なんで、どこに落とし穴があるのか注意深く分析していくことになります。中でも本番の展開の読みがポイントでしょう。

 牡馬はまだまだ流動的、神戸新聞杯からわくわくするような有力馬が出てくることを願っています。レベルが高いと言われる3歳陣、明日の競馬を担う面々の筈なんですが。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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