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金沢競馬で2歳馬名を公募

  • 2008年03月18日(火) 23時49分
 以前、ホッカイドウ競馬などでも実施したことがあるが、今年デビュー予定の2歳馬に馬名を公募し「名づけ親」になってもらおうという試みが、このほど金沢競馬でも始まった。

 公式HPによれば「社団法人・石川県馬主協会の協力のもと」に「30頭を公募する」らしい。

 以下、まずその30頭を紹介する。

1.フジノエメラルド2006(牡・鹿毛)
父バチアー 母フジノエメラルド

2.タガノキャンディ2006(牝・栗毛)
父トワイニング 母タガノキャンディ

3.ネーハイローズ2006(牡・鹿毛)
父ジョリーズヘイロー 母ネーハイローズ

4.シューシャの18(牡・鹿毛)
父スーパークリーク 母シューシャ

5.メモリアルキッス18(牝・黒鹿毛)
父フサイチコンコルド 母メモリアルキッス

6.ノースビューティの2006(牝・鹿毛)
父ティンバーカントリー 母ノースビューティ

7.ローレルウィッシュ2006(牡・鹿毛)
父バチアー 母ローレルウィッシュ

8.ラブリートリート2006(牝・鹿毛)
父コマンダーインチーフ 母ラブリートリート

9.グランドヒロイン18(牝・鹿毛)
父エイシンサンディ 母グランドヒロイン

10.パドルアゲンの18(牝・栗毛)
父ジェニュイン 母パドルアゲン

11.タカショウジュンコの2006(牡・鹿毛)
父ムタファーウエク 母タカショウジュンコ

12.ぴちぴちピーチ(牝・栗毛)
父フィールドアスカ 母サクセツピーチ

13.オグリビーナス18(牝・栗毛)
父ニューイングランド 母オグリビーナス

14.グリンブリッジの18(牝・黒鹿毛)
父サニングデール 母グリンブリッジ

15.スイングカフェ(牝・鹿毛)
父イーグルカフェ 母スイングトゥバップ

16.サンライトリーダの18(牝・黒鹿毛)
父ミラクルアドマイヤ 母サンライトリーダ

17.バルジの18(牝・鹿毛)
父カネトシガバナー 母バルジ

18.メロウリリーの2006(牝・鹿毛)
父パラダイスクリーク 母メロウリリー

19.アスカジョオーの18(牝・栗毛)
父グリーンアプローズ 母アスカジョオー

20.ミホスズランの18(牝・栗毛)
父アケボノII 母ミホスズラン

21.クリスタルムーン2006(牝・鹿毛)
父エアエミネム 母クリスタルムーン

22.ローレルマイロードの18(牝・鹿毛)
父オース 母ローレルマイロード

23.ローレルワルツの6(牝・鹿毛)
父タヤスツヨシ 母ローレルワルツ

24.ベイトウキョウの2006(牝・栗毛)
父スターリングローズ 母ベイトウキョウ

25.ミレニアムクイーン2006(牝・鹿毛)
父スウェプトオーヴァーボード 母ミレニアムクイーン

26.ソニャトーレ18(牝・栗毛)
父チーフベアハート 母ソニャトーレ

27.ウィナーズベストの18(牝・栗毛)
父バブルガムフェロー 母ウィナーズベスト

28.ミーティアの18(牝・黒鹿毛)
父ジェニュイン 母レディミーティア

29.サークルスズカの2006(牝・黒鹿毛)
父アドマイヤボス 母サークルスズカ

30.イブキホウジュの18(牝・鹿毛)
父キングオブダイヤ 母イブキホウジュ

 ざっとこれだけいる。詳細については公式HPを参照して頂くのが確実だが、「名づけ親」になった方には

1.電気ポット
2.デビュー戦のVTR(VHS)
3.平成20年度金沢競馬場馬主席入場証

 が進呈されるという(ただし同一馬名の場合は抽選で一人)。さらに、抽選で10名に図書カード5千円分をプレゼントするとのこと。

 運営の厳しい地方競馬のこと、こうした企画に割かれる予算も限られているのだろうし、賞品が「しょぼい」などという野暮なことは今更言わない。

 しかし、HP上の募集馬の写真は早急に何とかした方が良いと思った。

まず30頭中8頭が、昨年北海道(静内)の市場(石川県馬主協会が補助馬として落札した)で撮ったと思われる写真をそのまま使用している。これらはたぶん市場主催者(HBA)から提供されたもので、まあ問題ないレベルと言えるが、如何せん半年前の写真である。

 そして残る22頭の大半は、金沢に入厩してからの近影のようだが、これが実にひどい。かりそめにも馬名を公募しようというのに、まずまともに立っている馬がほとんどいない。しかも向こう側に顔を向けているため、顔すら判然としない馬がとても多いのだ。

 たとえ予算は少なくとも、心のこもった仕事はできる。これでは「とりあえず間に合わせの写真を載せただけ」のようにも見えてくる。「お見合い写真」「カタログ写真」とまでは言わないが、もっと他に撮りようがなかったものか、と思う。

 地方競馬の厳しい現実は十分理解しているつもりだが、それにしてもこんなやっつけ仕事をしていたのではこの企画も先行き不安である。予算がない、人材がいないという以前の問題なのだ。たくさんの馬名が寄せられることを祈るばかりだが、こんな写真ならばかえって載せない方が良かったような気にさえなった。

岩手の怪物トウケイニセイの生産者。 「週刊Gallop」「日経新聞」などで 連載コラムを執筆中。1955年生まれ。

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