メンバーが揃っていたのはもちろん西の京都大賞典。だが、失格事故があり、レースの結果をどう評価するか非常に微妙だ。7歳ステイゴールドは斜行失格とはいえ、テイエムオペラオーに先着していた。そのオペラオーは反応が鈍く、2000mの天皇賞秋には不安が残った。時計勝負に対応するには、全体にズブくなった気がする。
毎日王冠のエイシンプレストンは、関屋記念の教訓を生かし、先行のマグナーテンを射程圏に入れて進み、坂下では少し待てた。着差以上の完勝で、もうマイラーではなく、現在は1800〜2000mがベストだろう。今回は充実の4歳秋らしい成長力をフルに発揮できた。馬体もすっきりし、体型も少し変わってきた。期待したマグナーテンはかかり気味に途中からハナ、1000m通過58.3秒は現在の東京1800mでは速くもない。1分45秒5で乗り切って4着だから、やはり1800mは長かったということか。理想は2番手抜け出しで、本当はもっとなだめたかったが、行きたがっては仕方ない。ロサードは自在性を増している。58キロの天皇賞秋でも軽視できなくなった。8歳ダイワテキサスがまったく衰えをみせないのは驚異的なことだ。ジョウテンブレーヴは体調一歩。メイショウオウドウも今年は乗り不足だった。レースは展開面でいうと、サイレントハンターはハナをゆずってしまってはまったく挑戦の意味がなかった。