6月8日の「安田記念」に向けての一戦には違いないが、別路線組(香港グループ、ドバイ遠征組など)以外は、ここで凡走しているようでは苦しい。それぞれもう完成されている古馬。トップグループはよほどの理由が重ならないと凡走しない。事実、ここをステップに「安田記念」で連対した日本馬は10年間で7頭存在するが、みんなここで1〜4着以内に好走した馬ばかりに限られている。
スズカフェニックスは、芝の1400〜1600mを12戦して[3-2-5-2]。着外2回も実は5着で、もっとも負けたのが昨年の安田記念の0.5秒差。内を通ったダイワメジャー、逃げたコンゴウリキシオーが1、2着する平均ペースの高速決着を、大外に回らなければならない大きなロスがあった。
芝1400mは3、1、2着。3戦ともに、1分20秒5〜7で乗り切っている。2走前に59kgをこなしているから、他馬より1kgだけ重い58kgは、GI馬とするとむしろ有利だろう。
追い切りの動きから、自身の体調にはまず不安なし。力負けするような怖い相手はきわめて少なく、人気でも中心はスズカフェニックスで大丈夫としたい。
相手本戦もスーパーホーネットと、ドラゴンウェルズの人気2頭だが、迫力を増したストライドで今回のデキが目立つのはドラゴンウェルズ。これまでなかなか本格化しきれないでいるが、今回は力強い。ほぼ完成されたと思える現在、ベストの1400mなら、スズカ、スーパーの2頭とほとんど差はない。
伏兵は、動きの目立つアドマイヤホクト、キストゥヘヴンの2頭と、理想の内枠から一番スムーズに流れに乗れそうなキングストレイルの3頭。人気を加味すると、昨年のこの時期、ヴィクトリアマイル、安田記念をともに1分32秒8で乗り切っているキストゥヘヴンはどうやら春型。今回も強めに追い切れた。経験こそ少ないが、この牝馬、本当は1400mぐらいが一番合っている。
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