京都は先週で開催が終了しましたが、東京と新潟では今週も開催が続きます。最も調教傾向が出ていたのは京都芝外まわりでしたが、こちらは今週末の馬券には活かせないので軽く触れる程度にして、東京と新潟を中心に回顧していきたいと思います。
まずヴィクトリアマイルが行われた東京芝。このレースも含め、7日目に行われた京王杯SCでも目立ったのが「本数多く調教」された馬。ヴィクトリアマイルでは2、3着がこれに該当しており、4着ヤマニンメルベイユは13番人気ながらトラックで本数の多い調教でした。京王杯SCでも2、3着が本数の多い調教。4着アイルラヴァゲインは7番人気の評価でしたが、トラック、坂路の調教本数が多い併用でした。
この本数の多い調教タイプはトラック、坂路、併用と調教馬場は問いません。先々週の雨の影響を受けて、時計が速い割には力がいる馬場になったことが、この調教タイプが好走する要因になったと思います。とにかく芝レースでは距離問わず、この調教タイプが出走していれば注意が必要です。
今週は2400mでオークスが行われます。このレースは坂路調教馬が強いレースではありますが、先週の結果から好走できそうな調教適性を予測すると、馬ナリ中心や標準的な本数の調教タイプではやや苦戦しそうな印象。詳しくは
競馬総合チャンネルの「今週の調教Gメン」で解説しますし、1日目の結果から調教傾向を見極めて、
競馬総合チャンネルの「速報!調教Gメン」でもオークスの注目馬を取り上げたいと思います。
ダートは1400mが坂路、1600mは併用ですね。1400mでそれを証明したのが、8日目の立夏Sで12番人気2着だったタマモグレアー。レースでは激しくなったハナ争いをじわり前に見て、直線入口で先頭を捕まえる競馬。坂路で本数多く調教した効果を余すことなく活かした最高のレース内容でした。先行しないと好走できない馬場ですが、最後まで粘るためには、ある程度の強さを本数多く調教していることが重要なのでしょう。もう少し時計が掛かるようになれば、もっとパワータイプの一杯に追われた調教タイプが好走すると思いますが、時計が速い馬場が続くようであれば、先行できる本数多い調教タイプに注目です。
1600mでは併用調教馬でも馬ナリ中心で標準的な本数しか調教していないのであれば、強めや一杯といった強度を標準的な本数調教されていることが理想。この場合であれば、調教馬場はトラックと坂路が半分ずつのような分かりやすい併用でなくとも、トラック主体に坂路が少し(その逆もあり)というパターンで十分です。根本的には1400mと同じで運動量が必要な馬場であるということですね。
続いて新潟。芝外まわりでは1800mも2000mも共通しているのが調教量。例えば、6日目加治川特別で1番人気ステートリーデイズは本数不足で5着。5日目9Rの500万下でも断然1番人気アサクサゼットキが強さ、本数不足で3着でした。特にアサクサゼットキは1000万下でも3着に入るような能力を持った馬。にも関わらず、上がりタイムも平凡で不利も受けずにこの着順ですから、いかに調教が重要な馬場かということです。
ダートに関しては変わらず1800mで調教量の豊富な馬。6日目9Rの500万下は1〜3着まですべて調教本数の多い馬が独占。特に11番人気ワンダールビアノの2着は、多少の実力差があっても調教量さえ豊富であれば上位に食い込めることを示してくれました。雨の影響さえなければ、今週末も同じ調教タイプが好走すると思われます。
最後に京都開催の回顧。
競馬総合チャンネルの「速報!調教Gメン」でも明記したのが8日目祇園特別。7日目の芝1400mで行われた葵Sを坂路で本数多く調教積んだミリオンウェーブが勝ったことで、同じ距離で行われるこのレースで同調教タイプのゲイルを推奨しました。すると1、2着ともに坂路で本数多く調教されたタイプで決着。結局は、先々週から続いた「京都芝外まわりは坂路で本数多く」が継続したわけです。もし9日目、10日目と開催が続いてくれれば、この調教タイプが好走することは確定なのですが、今週からは中京。秋になるまで京都とはお別れです。
しかし秋の開催も「坂路で本数多く」が好走するのが京都外まわりなので、頭の片隅には入れておきたい調教Gメン格言です。
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