外国産馬モルトグランデ(父ウォーチャント)は、まだキャリア12戦。あと一歩でオープンに手が届くスピード能力を見せている。
これまで芝の1400m以下は10戦しているが、もっとも差をつけられたのが、昨年4月の橘S(芝1200m)で0.4秒差の3着。これはスタートで後手を踏んだためで、上がり3F33.1秒で猛追しながら、先に行った2頭を捕まえ切れない敗戦だった。
芝1400mは3戦。いずれもこの1600万条件での接戦。もっとも惜しかったのが昨秋、初めての東京芝1400mの記録で、1分20秒8。抜け出したところをダンスフォーウィン(今春のダービー卿CT・3着)にクビだけ差されたが、3着以下には3馬身半もの差をつけている。
4歳になり、休み明けを2戦して中間の動きは文句なし。今回は勝機だろう。雨の予報が出ているが、芝重での勝ち星はあり、ほとんど苦にしない。
アメリカ血統を塗り固めたようなスピード色の濃い配合で、ノーザンダンサーの3×4と同時に、ミスタープロスペクター4×3のクロスまである。
相手が難しいが、格上がりの前走で1600m・1分33秒0の2着が光るサンダルフォン。前走は一気に飛ばす馬がいて、この馬の前半1000m通過も57.8秒。外回りの京都ではちょっときつかったが、1400mなら楽々と1分20秒台中盤で乗り切れるラップを踏んでみせた。56kgも不利ではない。
気難しい面があってささったりヨレたりするが、左回りの方が比較的スムーズに思えるベイリングボーイが3番手。
押さえに前走の粘り腰からライトグランデュアと、1400mなら大駆けがありそうなバルバレスコ。穴でウエスタンヒート。
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