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金鯱賞

  • 2008年05月30日(金) 12時50分
 関東と同様に「雨」の予報は出ているが、中京の降雨量は多くないもようで、とくに馬場状態にとらわれる必要はなさそうだ。

 金鯱賞がこういう多頭数になることはめったになく、近年ではツルマルボーイ=エアシャカールの02年の18頭に次ぐ17頭立て。GIに近い好カードだろう。人気も割れる。いつもは好配当にはならないレースだが、今年はひと筋縄ではおさまりそうにない。

 昨秋、大目標にかかげたジャパンCでは10着の完敗。有馬記念でも凡走し、同じ厩舎のタップダンスシチー(この金鯱賞は03〜05年に3連勝)とはスケールの差を感じさせてしまったインティライミだが、中京の2000mならトップとも差はない。

 昨年は休み明けの不利もあって1分57秒6で乗り切りながら、今年も対戦するローゼンクロイツ(このレース2、1着)の3着にとどまったが、今年は大阪杯を使ってここは休み明け2戦目。中間の好時計の追い切りも3本。昨年以上の好状態で出走してきた。

 昨秋、朝日CC、京都大賞典をともに上がり33秒台前半で快勝したように、明らかにパワーアップしたからジャパンCを目標にしたのだが、この馬、ベストが2000m前後。かつ母方の特徴通り「平坦巧者」なのだろう。

 この中京2000mは2回走り、1分57秒8と1分57秒6。タメすぎては良くないが、もともと自在性ある脚質。追い込み馬が多いだけに、一歩早くスパートしてくれるだろう。

 相手妙味は、早め早めのスパートで小回りコース向きのスピードを生かせるエイシンデピュティと、トップクラスの底力はもう一歩でも今回のデキは素晴らしくいいサクラメガワンダーの2頭。もちろん、切れるアドマイヤオーラ、コース巧者のローゼンクロイツ以下軽視できる馬はなく、手広くいくことになるが、インティライミの相手にはエイシン、サクラの2頭を本線としたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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