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ユニコーンS

  • 2008年06月06日(金) 12時50分
 人気のユビキタスは、ここまでダートのみ6戦し[3-2-1-0]。前々走ではサクセスブロッケンに完敗しているが、この馬、560kg近い大型馬。迫力とバランスを誇るが、なにせまだ完成途上の緩い馬体で、脚部は丈夫だから続けて使えているが、ビシビシ追って出走したことはない。

 しかし今回は、この春の目標だった重賞。気合をつけ、半マイル(坂路)を49.6秒の好時計で追ってきた。脚いろは「馬なり」でも、これまでとは異なり抑え気味ではない。

 東京ダート1600mは、未勝利を1分37秒0。なだめて2〜3番手を追走。馬なりのまま上がり12.5-12.0-12.4秒。未勝利勝ちの記録がすでに古馬1000万級だった。

 前走のダ1700m1分44秒5も、翌週の古馬1600万条件とほとんど遜色なし。のびのび走れる広い東京なら末脚フル回転だろう。

 「ミラクル・ホース」アグネスデジタル産駒で、ミスタープロスペクターの3×4。

 現代のダート界のスピード血脈のクロスをもつだけでなく、祖母はフリートウイングの産駒。その前はヴィエナ、そしてカリム…。ここ30〜40年のダート向きの種牡馬の血を集めに集めている。祖母の全兄ハッピープログレスは全11勝もし、ちょうど今週のメイン「安田記念」を勝っている。GIになった1984年のことだった。

 相手は一長一短。意外に難しい。1400mまでに良績の集中する馬は、東京の1600mではそう信頼できないので、軽いダート向きと思えるサダムイダテン(父フォーティナイナー)をとりあえずの本線。実はダート巧者の可能性が高い。強敵相手に好走してきたアポロドルチェ(攻め馬絶好)、ユビキタスと同じ父をもつドリームシグナルを主力に買う。

 アンダーカウンター、人気のシルクビッグタイムは押さえに回す。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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