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さくらんぼ特別

  • 2008年06月20日(金) 13時55分
 新しい1000万条件で断然有利になるのは、先週まで「1600万条件、あるいはオープン」にいた4歳馬。条件編成変えで大幅に相手が弱化する。降級というのは難しい言い方で、クラスが下がるといえばその通りだが、もう自分たち(4歳)が基準ではなく、同じ条件にとどまっていて勝てないのだから、もう3歳の2勝馬と同じレベルが妥当。そういう見方もできる。現に4歳馬はみんなそろってクラスが変わるのだから降級というより、単なるクラス平衡移動にすぎないともいえるのである。

 オープンランクだったオメガエクスプレスが58kg。1600万下だったタカラタロウが56kgというのは納得のハンデだが、では、予測される1分07秒台で「相手が有利になった4歳馬」が乗り切れるか、となると、ここに出走の4歳馬はちょっと心もとない。波乱の生じる危険がかなりある。

 ふつうは51kgの3歳メイプルストリートに条件有利なのだが、1200mの最高時計が1分09秒4(ダッシュ記録も33.9秒が最高)では人気になるほどの信頼性は乏しい。

 冒険でも、ダート1200mで33.0秒。芝1200mでは未勝利時に33.2秒の出脚記録をもつファインセンテンスを狙いたい。旧1000万条件で[0-1-2-5]は物足りない。また、先行して粘るだけの一本調子の脚質も物足りないが、父母両系ともに典型的なアメリカ血筋で、それも父アータックス(その父マーケトリー)は、BCスプリントを制したチャンピオンスプリンター。坂のある芝コースでは苦しいが、平坦に近い福島コースで、お互いちょっと鋭さに欠ける同士なら…の可能性がある。小回りコースの1200m戦、内田博騎手向きでもある。同様に、1200mの持ち時計1分08秒6にとどまるコスモベル(父は米のスプリンター)も、現在のデキで福島コースなら前進必至だろう。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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