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【中山記念予想】この距離で真価を発揮するフェアリードールの一族

  • 2021年02月27日(土) 18時00分

メンバーに恵まれたここは絶好のチャンス


 伝統のGIIだが、今年は珍しくGI勝ち馬のいない組み合わせ。GI快走の記録を持つ馬もケイデンスコール(2019年のNHKマイルC2着)、ノーブルマーズ(2018年の宝塚記念3着)の2頭だけ。多くの馬にチャンスがある組み合わせになった。

 ここで復活したい5歳クラージュゲリエ(父キングカメハメハ)に期待したい。3歳春の2019年、皐月賞5着(0秒6差)、日本ダービー6着(0秒6差)のあと、脚部不安が長引き、出走取り消しもあり、実戦復帰は1年5カ月後の4歳の秋だった。まだ9戦だけ。

 距離1800mは【1-0-2-1】にとどまるが、長期休養明けの3走前の10着は1分46秒6(0秒5差)。0秒1差2着だった前々走のアンドロメダS2000mの1800m通過は推定1分46秒7だった。だが、前走の日経新春杯2200mは時計以上にタフなレースとなり、先頭に並んだ残り1ハロンで鈍って3着止まり。

 これに、坂上から伸びを欠いた日本ダービー2400mのレース内容を重ね合わせると、もう少し短い1800m前後の方が合っている可能性が高い。

 3代母フェアリードールから発展したファミリーは大きく広がり、一族のこなす距離の幅は広いが、中山牝馬S、福島牝馬Sを勝った現5歳フェアリーポルカ(父ルーラーシップ)。同じく中山牝馬Sのトーセンビクトリー(父キングカメハメハ)。その兄で14年の弥生賞を制したトゥザワールド(父キングカメハメハ)など、近年の活躍馬にはキングカメハメハ系の種牡馬を配されて中距離1800-2000mに適性を示す産駒が多い。どちらかというと2400m級の長距離戦は好まない傾向がある。

 クラージュゲリエ(父キングカメハメハ)には、14番人気だった2019年皐月賞5着(サートゥルナーリアから0秒6差)の中山コースと、短めの中距離の適性がある。直前の追い切りこそ平凡だったが、調教はそう動かない。GI馬の見当たらないメンバーに恵まれたここは復活を告げる絶好のチャンス。

 週半ばまで、狙った中山記念の出走馬決定順位はフルゲート16頭に対し、最初の登録では18頭中18番目。おそらく除外だろうと思われたが、次つぎと回避馬が出た結果、ルメール騎手とのコンビで出走がかなった。こういう流れは、これまで決して幸運とはいえなかったキャリア9戦の5歳馬に、大きな味方になるはずだ。

 同じ5歳のヒシイグアス(父ハーツクライ)が最大の強敵。こちらは距離、コース適性に加え勢いがある。ただ、どの馬も決して信頼性が高いとはいえず、好仕上がりのトーセンスーリヤは父ローエングリンが中山記念「1着、3着、1着」、ケイデンスコール(父ロードカナロア)は、母の半兄バランスオブゲームが中山記念「2着、1着、1着」など、隠れた適性を秘めていそうな馬は候補に入れたい。もちろん、先行のバビットも。

「阪急杯」1400mは、今回は前回とは乗り込み量も、動きも違う54キロの4歳牝馬レシステンシア(父ダイワメジャー)が主軸。まず崩れないと思える。相手本線も同じく1400m2戦2勝の牝馬ダノンファンタジー(父ディープインパクト)。妙味は1400mで巻き返しがありそうなクリノガウディー。

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登録済

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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