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【フラワーC・ファルコンS・スプリングS・阪神大賞典予想】先週は買い目を絞り見事的中! 好調の調教Gメンが今週末重賞出走馬をジャッジ

  • 2024年03月13日(水) 18時00分

サヴォーナの調教過程にある“懸念材料”とは?


 先週のアネモネS。競馬予想TV! でねらい目に取り上げたレースですが、出走は12頭。ただ、うち11頭は調教適性に該当している馬だったので、印を絞りにくい状況。ただ、完璧な調教適性に該当していたメイショウヨゾラは予想バイブル「厩舎のミカタ」で取り上げた高柳瑞樹厩舎の狙える追い切りパターンに該当していました。ゆえにこの馬の単複と相手は将来性高い調教適性の該当馬1頭に絞った買い目に。結果、複勝のみの的中でしたが、レース単体の回収率は250%を超えました。

 この厩舎の狙える追い切りパターン、これまではオプション的な評価として印を打つことが多かったのですが、予想バイブルでかなりの厩舎数を網羅してきたことを考えると、本命を決める材料として使うべきかなとも思っています。もちろん、今週の4重賞も厩舎の狙える追い切りパターンをうまく絡めていくことができればと思います。

【フラワーC/ラビットアイ】

 1勝馬ではありますが、前走つばき賞で牡馬と走っての4着が評価されているのでしょうか、ここでも人気に支持されそうです。中2週の未勝利を1本の追い切りで勝ったくらいですから、あまり強い追い切りの負荷が必要ないタイプかなと思いますが、前走は1週前追い切りがCWでの併せ馬でした。

 今回もそのパターンを崩すことなく、最終追い切りは坂路で4F目最速ラップを踏むことができているので、調教内容は至極順調。あとは初めての中山への輸送とコースに対する適性ということになりそうです。

【ファルコンS/ソンシ】

 1勝クラスを勝った前走は東京でしたが、1週前追い切りのCWが速い時計をマークして、最終追い切りはかなり遅い時計。この距離を走るスピード馬らしく、1週前と最終で緩急をつけるような追い切りパターンになっています。

 今回の1週前追い切りはCWで6F79.6秒。中4週でもこのあたりの負荷が好感ですし、2週前追い切りは坂路で4F54.1秒と早い段階で追い切りを開始しているのも好感。最終追い切りは6F86.1秒とこれも前走と同じようなパターン。道中きれいな加速ラップを踏んでいるという意味では前走以上です。

調教Gメン研究所

前走以上の調教内容を見せたソンシ(3月5日撮影)


【スプリングS/ウォーターリヒト】

 人気薄での好走となったシンザン記念3着だったこともあり、きさらぎ賞でも10番人気。ここでの2着でようやくファンに信頼してもらえたのか、予想単勝オッズはかなり上位人気の今回。ただ、京都外回りでの好走から、舞台は中山へ。ここはひとつ大きなポイントになるでしょう。

 そんなこともあってか、1週前追い切りは近走と違って、CWでの併せ馬。外を回りながら最後は追い抜くあたり、やはり地力のある馬だという印象ですが、今の中山であの脚を使って前を捕まえることができるかどうか。調教内容というよりも、この馬自身の脚質をどう捉えるかでしょう。

調教Gメン研究所

ウォーターリヒトは調教内容だけでなく脚質をどう捉えるか(3月12日撮影)


【阪神大賞典/サヴォーナ】

 1週前追い切りはCWでしたが、これは菊花賞と同じパターン。これが池添謙一騎手が跨り、6F80.5秒をマークして、古馬1勝クラスを追走して先着という素晴らしい内容。追い切りは動くタイプですが、それにしてもという内容で今の充実ぶりを感じます。

 最終追い切りもジョッキー騎乗。馬場の踏み荒らされた、中竹和也厩舎らしい時間帯での追い切りでしたが、駆け上がってくる勢いは凄まじいものがありました。4F51.7秒はこの時間なら文句なし。前走時とほぼ同じです。あとは中8週にしては追い切り本数が少ないこと。懸念材料があるなら、ここだと思います。

調教Gメン研究所

勢いは凄まじかったサヴォーナは追い切り本数の少なさがどう出るか(写真手前、3月6日撮影)


【阪神大賞典/ブローザホーン】

 栗東へ転厩となっての初戦。当然、前走時との比較はできませんが、今回の調教内容という意味では2月中旬から栗東で追い切りを開始しており、乗り込み量としては十分だと感じます。土曜日追い切りがメインの吉岡辰弥厩舎ですから、その内容にも注目していましたが、3月2日のCWでは4F53.5秒、併せ馬は遅れと内容はやや平凡でした。

 3月9日の坂路は4F52.2秒でこれまた併せ馬が劣勢。少し気になるところもありますが、最終追い切りは坂路で4F目13.0秒の最速ラップを踏むことができており、決して体調面に不安があるとは思えません。あとは58キロを背負ってこの距離でどんな競馬ができるかというところでしょう。

調教Gメン研究所

体調面の不安は感じられないブローザホーン(3月12日撮影)


◆次走要注意

・3/9 コーラルS【メイショウカズサ】(13人/8着)

 ゲートの出は悪くなかったのですが、内枠ということもあり、前半は外から内へ押されるシーンがあり、4コーナーでは内から外へ押されるシーン。このロスは大きかったと思いますが、ゴール前の脚色はやっぱり57キロなら動きます。最終追い切りの坂路4F時計は今回よりも速い方が好走するかもしれません。

[メモ登録用コメント] [ダート]57キロで最終追い切りが坂路4F54.0秒以下なら勝ち負け
◆開催おすすめの調教適性

<中山芝1800m>
◎1週前以降のウッドチップ馬場追い切りで4F52.5秒以下
◎1週前以降の追い切りで併せ馬を追走して先着

 先週の中山牝馬Sは◎4F52.5秒以下に該当した馬が1着から3着。3着馬が併せ馬の項目も該当していました。このレースの勝ち時計が1分49秒0でしたから、時計の速い決着にならなくても4F時計が重要だったのかもしれません。良馬場になれば、その調教適性傾向はより強くなると思われます。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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