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カンタービレとノームコアが斤量差を味方にどう走れるか

  • 2018年11月10日(土) 12時00分

斤量55キロと56キロには大きな差がある


 世代対決にも注目の集まるエリザベス女王杯だが、3歳以上のレースになって昨年までの22回で3歳馬が8頭、4歳馬が9頭、5歳馬が5頭勝っている。また、3着以内の馬券圏内に、3歳馬はだいたいの年、必ず入っているのだから、少し考えてみる必要があるだろう。

 以前から、牝馬の場合の斤量に注目してきた。はっきりした根拠がある訳ではないが、55キロまでならばそれまでの力を発揮できるが、56キロになると一考を要するというのが私の考えで、どんなレースでも、この点はひとつのポイントにしてきた。だから、この基準からはみ出る馬は、別格の部類に入れてきた。

 エリザベス女王杯は牝馬のレースだから、その比較はよりシンプル取り扱っていい。54キロの3歳馬と56キロの古馬ならば、取り合えずは3歳馬の検討から入るべきだろう。

 凱旋門賞は3歳馬にとって有利なレースとなっているが、その理由に、4歳以上の古馬は59.5キロを背負わされるのに対し、3歳馬は56.5キロ、牝馬ならさらに1.5キロ減量されているところにある。

 これはよく知られているが、この斤量差を距離に置き換えると分かりやすくなる。例えば、1キロ増で1馬身のロスというのが一般的な捉え方なので、2キロ増なら2馬身のロスと考えられる。そして、距離が長くなるほど斤量増はこたえるし、力の要る馬場ならなおさらだ。

 今年は、カンタービレとノームコアの2頭が斤量差を味方にどう走れるか。京都の2200米は外回りで第3コーナーの高低差4.3米の坂越えがあり、秋華賞よりスタミナが求められる。3歳馬2頭のどちらにするかの判断は、ここがポイントだろう。

 あとは、やはり、こちらの心情に訴える馬になる。「終わりのない逆境はない」ではないが、切磋琢磨をくり返す期間を経て、牡馬にまじって力をつけてきた4歳馬レッドジェノヴァのローテーションが気になる。京都大賞典から本番というケースは、時折成功してきた。史上4頭目の連覇をめざすモズカッチャン、これまでGIレース2着4回のリスグラシューが主力視される中、今年はどの馬が女王の座を射止めるか。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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