▲スプリンターズSに出走予定のムゲンを管理するP.ン調教師に質問!(写真左がP.ン調教師、右はK.ティータン騎手、提供:HKJC)
スプリンターズSに参戦する香港馬ムゲン。今年G1・香港チェアマンズスプリントプライズで3着、前走のG3・プレミアCで重賞初制覇を果たしました。
馬の強みや気になるライバルに加え、日本馬への印象を管理するP.ン調教師に直撃。日本の競馬について「素晴らしいです」と語ります。“ムゲン”という馬名の由来についても伺いました....!
(取材=netkeiba編集部)
“日本の競馬を強く意識させられた”18年前のレース
──今回スプリンターズSに出走を決めたのはいつですか?
ン 昨シーズン末(香港のシーズンは9月〜翌年の7月)、G3プレミアCを勝った後に決めました。
▲前走のプレミアCを見事制したムゲン(提供:HKJC)
──今回の輸送〜輸送後の様子はいかがですか?
ン 輸送も上手く行き、到着後も環境にすぐ慣れたと聞いています。
──帯同馬のアイランドサプライズはすでに現役を引退しているとのことですが、今回帯同することになった経緯を教えてください。
ン ムゲンはアイランドサプライズととても仲が良いのです。私の経験からも、レース後〜香港に戻ってからの検疫までそのような関係の馬がずっと一緒にいる事はムゲンにとって心強いはずです。
──今回の舞台、中山競馬場のイメージは何かありますか?
ン 中山は香港に近いと思っています。違いは直線の坂だけですね。
──日本馬にはどんな印象を持っていますか?
ン 私の思い出としても日本の競馬は素晴らしいです。随分前ですが、デルタブルースとポップロックがメルボルンCでワンツーになった時に、日本の競馬を強く意識させられました。
──ちなみに、ムゲンの馬名の由来は日本語の無限からなのでしょうか?
ン 実は中国語でも同じ意味で、“無限の能力”という意味でオーナーが名付けました。
▲馬名の由来は“無限の能力”!(提供:HKJC)
──そんなムゲンのストロングポイントは?
ン 必ず最後は伸びてくるところです!
──今回のスプリンターズSで特に強敵だと思うライバルはいますか?
ン サトノレーヴは前走とても強かったです。ビクターザウィナーも状態がよさそうです。
──最後に、日本のファンに一言お願いします!
ン やっと日本に管理馬を連れてくることができました。日本競馬の特徴でもあるファンが作り出す素晴らしい雰囲気を体験できること、ファンの皆様にお会いできることを楽しみにしています。日曜日、良い結果を出せるように頑張ります。
(文中敬称略)