【チャンピオンズC予想】3歳馬か古馬か 脚質から見る各馬の評価とは?
JBCクラシック組にも注意
今年のチャンピオンズカップ、古馬に決定的な存在がいないこともあり人気は3歳馬ナルカミだろう。3歳馬が好走する例はあるが、古馬重賞の経験なしという点だけがやや気になる。過去に好走した3歳馬の多くはそれ以前に古馬重賞で好走していた。
能力自体はかなり高そうで、前走の内容は現時点で同世代の中では1枚も2枚も上ということを示した。あとは展開的な問題だろう。今回は脚質的にバッティングする馬がかなりいる。やや外めの枠を生かして好位の外という競馬をした場合に能力を発揮できるのか、こればかりはやってみないと分からない。
脚質的に重なる馬の1頭が、これも有力馬のダブルハートボンド。番手の競馬もできるが、インで包まれるような形になるとどうか。行きたがるところのある馬なので、逆にその形が良い方に出る可能性もなくはない。ウィリアムバローズが1番枠なのでこれかナルカミを行かせて良い形で壁を作るのが理想。
ルクソールカフェは本番にあまり繋がっていない武蔵野Sから来ることと、大外枠であることは懸念材料だがこの馬も能力は高い。この枠からでも4〜5番手は取りにいったほうがよいので、テンに出していくことに躊躇がないアメリカのジョッキーが乗るのはプラスのように思う。
JBCクラシック組は2着だが8歳かつ一昨年このレースで5着のメイショウハリオ、敗因が分からない形で5着のウィルソンテソーロ、10着と大敗して転厩のサンライズジパングと、人気が上がらない形の馬ばかり。ただもともとJBCクラシックは負け組がよく走ってきた。3頭すべてとは言わないが、ある程度シルシを回してよいと思う。
シックスペンスは初ダートの南部杯で2着。当時は外枠でキックバックをあまり浴びなかったのがよかった。今回は11番枠。ルメール騎手が良い形に持っていけるかどうか。ただJpnIレベルで初ダートを克服したあたり、期待したくなる面のほうが大きい。
アウトレンジは帝王賞2着馬のわりに今回は忘れられている。みやこSで人気を裏切ったが不良馬場だったし、位置取りもいつもより後ろになってしまった。4〜5番手あたりで進めることができたら複穴になりうる。