
▲今村聖奈騎手×木之前葵騎手対談最終回(c)netkeiba
シリーズ企画『ご指名対談』の第2弾。今回登場するのは、先日JRA通算100勝を達成した今村聖奈騎手と名古屋競馬で活躍を続ける木之前葵騎手です。
最終回の今回は、それぞれの「騎乗フォーム」について話が進みます。ともにフォームの見直しの真っ只中だという二人。日々の研究を楽しみながら、技術の研さんに労を惜しみません。今村騎手が今、お手本にしているという“同世代のジョッキー”とは一体──。
そして後半では「ファンのみなさんにも絶対喜んでもらえると思う」と口を揃える“夢”についても言及。実現に向けて構想が膨らむ、二人のトークは必見です!
第3回はこちら▼
【今村聖奈騎手→木之前葵騎手・ご指名対談】もう昭和ではない──女性ジョッキーが語る“出産・復帰・キャリア継続”の現実と願い/第3回(取材・構成=不破由妃子、撮影=netkeiba編集部)
今なお試行錯誤中 それぞれの騎乗フォーム
──おふたりにお聞きしたいのですが、ジョッキーとしての今後の課題、それに向けて現在取り組んでいることなどありますか?
木之前 開催のない日は20頭以上、開催がある日も初日だと15頭くらい調教に乗ってからレースに臨むんですけど、それだけの数をこなすとなると、姿勢を決めて乗ることができなくなってしまうので、最近はちゃんと鐙を詰めて乗ろうと思ってます。
今村 疲れてくると長くなっちゃいますよね。
木之前 そうなの。バランスで乗っちゃう状態になるから、それではいかんなと思って。本当はずっと前で乗っていたいんだけど、疲れてくるとどうしてもバランスが後ろになってきてしまう。人間にとっては厳しい姿勢だとしても、前で乗ったほうが馬は楽だし、実際にそのほうが動く気がするんだよね。だから、そのあたりの姿勢をもう一回見直そうと思ってる。あとは、追い方もね、今までの自分はどうだったかなぁとか考えながら、いろいろ試しているところ。

▲「いろいろ試しているところ」(c)netkeiba
今村 葵さん、体をめっちゃ大きく使って追ってこられるじゃないですか。だから、こんなに小柄で華奢な方だと思っていなくて。初めてお会いしたとき、ビックリしたんですよ。
木之前 あ、それは言われるかも。体の使い方もね、なんかしっくりこなくて改善しようと思ってるの。私の今のスタイルは