桜花賞と同じ阪神芝外1600で行われる2歳女王決定戦。24年勝ち馬アルマヴェローチェは桜花賞とオークスで2着。23年勝ち馬アスコリピチェーノは桜花賞とNHKマイルCで2着。22年勝ち馬リバティアイランドは牝馬三冠。20年勝ち馬ソダシは桜花賞制覇。19年勝ち馬レシステンシアは桜花賞とNHKマイルCで2着。文字どおりクラシックに直結するレースだ。23年アスコリピチェーノは3連勝、21年サークルオブライフは3連勝、20年ソダシは4連勝、19年レシステンシアは3連勝でここも通過。完成度だけでなく、器の大きさや奥深さも見せている才媛が勝っている。
近5年で6人気以下の馬が馬券に絡んだのは、24年ビップデイジー(8人気2着)、24年テリオスララ(7人気3着)、22年シンリョクカ(12人気2着)、22年ドゥアイズ(10人気3着)、21年ラブリイユアアイズ(8人気2着)、20年ユーバーレーベン(6人気3着)。この6頭に共通するのがヌレイエフの血で、穴はヌレイエフの野太い末脚としておきたい。(解説:望田潤)
アランカール セブンサミットの半妹で、アダムスピークやリラヴァティやライティアの姪で、アヌラーダプラのイトコ。母シンハライトはオークス馬。母母シンハリーズはデルマーオークス(米G1・芝9F)勝ち馬。エピファネイア×ディープインパクトでサドラーズウェルズのクロスをもつのはアリストテレスやオーソクレースと同じ。無駄肉のない体質はいかにも父と母を足して割ったイメージで、本領発揮はもっと長いところだろう。ここも中距離馬の性能で差し切るか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
アルバンヌ 仏2000ギニーなどに勝った名馬ペルシアンキングの姪で、ガネー賞(仏G1・芝2100m)のプラントゥールも近親。母父オーストラリアは英愛ダービーに勝ったガリレオ産駒。父アドマイヤマーズはマイルGIを3勝したダイワメジャー産駒で、エンブロイダリーやテレサなど牝駒がよく走っている。マイル戦を連勝中で地力は確かだが、血統もレースぶりもマイラー然としない。サフラン賞は中盤12秒台に緩んだし、緩みないペースのマイル戦で脚を使えるかどうか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
アンヘリータス 母ファッチョイオは伊1000ギニー(伊G3・芝1600m)2着。近親にサマーマイルS(英G2・芝8F)のファニュナルターがいる。母父ベイティドブレスはテンプルS(英G2・芝5F)に勝ったダンシリ産駒。父ニューイヤーズデイはマキシマムセキュリティ、ミリアッドラヴ、エートラックスなどを出すストリートクライ産駒。母はダンジグ4×5・5で、そこにノーザンダンサーが希薄な父をもってきた配合がよい。まだ小柄で粗削りだし、相手強化と距離延長がここも課題。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
イヌボウノウタゴエ 牝祖コーララインの産駒にカドラン賞(仏G1・芝4000m)のリーフスケイプ、モーリスドニュイユ賞(仏G2・芝2800m)のマルタリーヌ、孫にショードネイ賞(仏G2・芝3000m)のドーハドリームなど。キングマンやオアシスドリームも同牝系。そこにシスキンで、本馬はザフォニック=ザミンダーの全きょうだいクロス4×3をもつ。前走の直線の斬れ方をみるとマイルに延びるのはプラス。昨年のテリオスララ(7人気3着)のような食い込みがあるかも。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
ギャラボーグ ダノンスコーピオンやダノンキラウェアの全妹で、母レキシールーはダンススマートリーS(米G2・芝9F)に勝ったカナダの年度代表馬。母父スライゴベイはハリウッドターフC(米G1・芝12F)に勝ったサドラーズウェルズ産駒。ロードカナロア産駒でヌレイエフ≒サドラーズウェルズの3/4同血クロスをもつのはパンサラッサやサートゥルナーリアと同じ。500キロで全兄よりもマイラーっぽい体型で肉付きもいい。超スローで行きたがっていたし、マイルの流れにも対応できそうだ。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース◎
コスモレッド ラズールリッキーの姪で、