日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
大半の馬にとって初の1600m。もっとスローで流れるかと予測したが、レースの流れは35.2−47.1=46.7−34.7秒。これで1分33秒8の決着は、キャリアの浅い2歳馬とすれば...
勝った5歳牝馬トーワトレジャーは、賞金不足で遠征していた北海道シリーズの札幌記念を使えなかった馬。しかし、除外されてハンデ戦のここヘ回ってきたのが大正解だった。51キロのハンデに恵...
昨年は54秒2(22.0−32.2秒)の記録にとどまったカルストンライトオが、今年は絶好の外枠を引いたこともあり、また直線1000mも2度目。今年は53秒7(21.8−31.9秒)...
ブリンカーを付けたダイワルージュが逃げをほのめかしていたため、人気のヤマカツスズランには不利な展開が予測されたが、それにしても厳しいペースになった。小回りコースとはいえ、前半45....
函館2歳Sが早い時期(各馬デビューして最大で2ヶ月)に移って、もっとも目立ってきたパターンは、初戦勝ちした1戦だけのキャリアでは苦しいこと。01年のサダムブルースカイはここが3戦目...
前年に1分31秒8で快勝していたマグナーテンが、再びスムーズに早めに2番手追走、昨年と同じ1分31秒8の快勝だった。これで新潟の芝コース[4-0-0-0]。まさに平坦コースのために...
5年間も連続して万馬券が飛び出しているとあっては、馬単の導入も重なって売り上げはレコードだった。人気も割れに割れ、最後に1番人気になったメイショウラムセスのオッズが6.0倍。伏兵ま...
前半の1000m通過57.2秒という猛ペースで先行勢が飛ばした結果、絶好の芝コンディションもあって、1分45秒3のレコードが記録された。好位追走からスムーズに流れに乗った5歳トップ...
波乱の結果は今年も同じだったが、例年のローカル重賞のハンデ戦の、どんな伏兵でも台頭するパターンとちがって、今年の内容はきわめてレベルが高かった。勝ち時計は1分59秒2。過去10年、...
全体に少し時計がかかる芝コンディションで、先行馬が猛ペース(1000m通過58.2秒)で引っぱる流れ。早めにスパートした人気のダイタクフラッグ、ボールドブライアンなどが一度は先頭に...
3〜6歳の4世代の対決は、世代レベルの差で上回るとされる「4歳馬」の底力が完全に一枚上だった。逃げた3歳ローエングリンが中盤をスローに落としたため、上がり47.0−34.9秒(12...
断然の人気で、また相手にも恵まれたとはいえ、5歳馬スターリングローズの危なげない快勝だった。これで距離1800m中心の路線をやめ、1400mにマトを絞っての4歳以降はダート1400...
今回のジョウテンブレーヴは調教の気配もかなり良化。長いスランプが続いたため半信半疑の面もあったが、前日の土曜に東京入りするなど、スタッフの懸命の努力により、見事に4つ目の重賞制覇。...
良馬場で勝ち時計は1分33秒3。レースの流れも[前半45秒9−後半47秒4]。バランスを失うことなく、どの馬も能力を出し切れるペースだった。内寄りの芝が荒れていて、どちらかというと...
タニノギムレット(父ブライアンズタイム)が勝って、2着がシンボリクリスエス(父クリスエス)。日本ダービーはこれで最近10年の連対馬合計20頭のうち、実に13頭までがヘイルトゥリーズ...
大混戦が予測されていた今年のオークス。出てきた結果はやっぱり難しいものだった。勝ったスマイルトゥモローは、ヘルスウォールなどとともにパドックで激しく発汗し、もっともテンションの高か...
積極的に飛ばした伏兵ゴッドオブチャンスがあっさり逃げ切ってしまったため、やや単調な印象を残す結果になった。決して恵まれたものではなく、前半33.8−45.2−56.5秒のラップは文...
おそらく能力断然NO.1は3着にとどまったタニノギムレットだが、追走がもうひとつスムーズではなかったうえ、坂下で大きな不利だけでも2回。前が詰まり行き場をなくす場面が重なった。それ...
予測された通り超スローの流れ。前半の1000m65秒7〜2000m通過2分9秒4のゆったりしたペースだった。これは阪神大賞典、さらには12月の有馬記念と同じで、後半の1000mは5...
レース直後の印象は「これでますますオークスが難しくなった」だった。今年の牝馬路線、ずっと波乱が続いている。桜花賞上位組みは血統背景やレースぶりからして、おそらくオークスの有力候補で...
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