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グランデッツァが久々の重賞3勝目、平田師「このままでは終われない」/七夕賞

デイリースポーツ
  • 2015年07月13日(月) 12時00分
 サマー2000シリーズの開幕戦「第51回七夕賞・GIII」(芝2000m)は12日、福島11Rに16頭で争われ、2番人気のグランデッツァ(栗東・平田)が1分58秒2のタイムで12年スプリングS以来となる重賞3勝目を手にした。スムーズに2番手のポジションを確保し、直線で早々に抜け出す堂々とした取り口で久々のタイトル獲得となった。1馬身1/4差の2着は直線で外から差を詰めた8番人気のステラウインドで、さらに半馬身差の3着には16番人気の伏兵マデイラが好位追走から粘り込んだ。なお、1番人気のレコンダイトは発馬で後手に回って12着に終わった。

 気温35度。夏の強い日差しを浴びながら、栗毛の馬体を誇らしげに揺らす。グランデッツァが3年4カ月ぶりの重賞Vをレースレコードで決めた。川田は賛辞の言葉を並べる。「僕が乗せていただいたなかでは一番落ち着いていた。その分、リズム良く競馬ができました」と振り返った鞍上はこれで全10場重賞制覇にリーチ。「あとは函館。来週、同じ平田厩舎の馬(デウスウルト)で函館記念に参戦するので頑張りたい」と意気込んだ。

「負けられない競馬だった」とトレーナー。3歳時のダービー10着後に左前脚の屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされた。「皐月賞で1番人気(5着)になった馬。このままでは終われない」。昨秋以降は重賞で好戦を続けてきたが、この日の勝利で完全復活を印象づけた。今後はサマー2000シリーズではなく、秋の大舞台に重心を置く。渇望するビッグタイトルへ、夏の福島から力強い一歩を踏み出した。

提供:デイリースポーツ

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