アイビスSD(GIII・1000m)2連覇に挑む
セイコーライコウほか、美浦から出走を予定している各馬の追い切りが行われた。追い切り後の関係者のコメント。
セイコーライコウ(牡8・美浦・
竹内正洋)について、竹内調教師。
「前走の函館SS(GIII・4着)は自分のレースができました。勝ち馬は強かったですが、適性の差も出たと思います。
柴田善臣騎手は、昨年と比べての衰えはないと言ってくれていますね。ステッキが使えないという難しい面もありますから、前を見ながらレースを進めて、自分のタイミングで脚を使えるのが理想です。2走前の新潟千直の韋駄天S(OP・5着)の時は外枠でゴチャつきましたし、この馬はゴチャつく外枠よりも内枠が良いですね。飼い葉食い、馬体重、馬体の張り等も変わりなく来ていますし、暑さ対策もしっかりやっていて順調に来ています」
サフィロス(牡3・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師。
「当初は5月の
NHKマイルCを目標にしていましたが、態勢が整わずにここまで延びました。今日(7/29)の追い切りはまずまずの時計でしたが、テンに少し飛ばしましたし、終いがさほど伸びなかったのは休み明けの分もあるでしょう。体は若干太いですけど、先週今週としっかりとやりましたからね。去年までは追い切りをやると萎んでくるようなところがありましたが、それもなくなりました。持っているポテンシャルはこのメンバー相手でも通用すると思っていますし、53キロの斤量で出走できるのは良いですね。あとは長期の休み明けなので、エンジンがかかった時に以前のような脚を使えるかだと思います」
フレイムヘイロー(セン7・美浦・
蛯名利弘)について、蛯名調教師。
「前走の
CBC賞(GIII・11着)は、雨の影響で滑る馬場に泣かされましたね。レース後は短期放牧に出すというこの馬のパターンで調整をしています。今日は坂路2本で2本目が追い切りでしたが、動きも良かったですね。以前から直線競馬を試してみたかったので、2走前に韋駄天S(1着)に出走させましたが、そこで勝てたようにこの条件は合っていると思います。韋駄天Sの時と違って今回は開幕週ですし、それを踏まえて前走は前に出していく競馬をしていますので、開幕週の馬場にも対応してくれると思います。西田騎手は直線競馬が上手ですし、脚を溜める競馬を続けていますから、前を見ながら進めて上手く抜け出すことができればと思います」
シンボリディスコ(牡5・美浦・
高橋祥泰)について、高橋調教師。
「前走の
テレビユー福島賞(1600万下・3着)は道中もう少し前についていければ2着はあったかなという内容でしたし、よく走ってくれました。今回は格上挑戦ですが、直線競馬はこの馬には良い条件だと思います。ここを目標に調整をしてきましたし、今日も単走でサラッと追い切って動きも良かったです。開幕週の馬場でスピード勝負になりそうな点がどうかなと思いますが、まだ馬場が荒れていないので枠順の有利不利があまりないのは良いでしょう」(取材・写真:佐々木祥恵)