昨年のサマーマイルシリーズ覇者である異父兄の
クラレントと同様に、
関屋記念と
京成杯AHを連勝して“夏のマイル王”の称号を勝ち獲る。
レッドアリオンは前走を逃げ切りV。新潟外回りの長い直線でいったん後続に並ばれながらも、二の脚で突き放し重賞2勝目を飾った。橋口弘師は「逃げ馬が一度つかまったら、それで終わりだと思うもの」と、直線半ばであきらめた瞬間があったことを明かす。地力なくしてできる芸当ではない。
シリーズのポイント争いでトップタイを走る主役馬はこの中間、栗東で調整し好調をキープ。6日には坂路で4F53秒9-12秒6(馬なり)の時計をマーク。師は「順調。体調に変化はないよ。もう体もできている」と自信を見せる。「夏はシリーズを目標にやってきた。オーナーにとっても褒賞金(馬主に2400万円、厩舎に600万円)は大きいから」。サマーシリーズはス
プリントの2回(08、09年
カノヤザクラ)を含めて過去3度制している名将が、来年2月での定年引退を控えて“最後の夏”を鮮やかに締めくくる。
提供:デイリースポーツ