先週の3日間開催の影響で、22日が全休日。通常、追い切りが集中する水曜日の23日は全休明けになるため、追い切りはあまり多く行われていない。その分、24日に追い切りが集中。
スプリンターズSの1週前追い切りも集中した。
24日は早朝から雨の予報が出ていたが、調教開始時刻は曇り。途中から雨が降り始めたが、馬場に影響を与えるほどではなかった。ただし、これからは雨が降り続く予報が出ており、25日に追い切りを予定している馬には多少の影響がありそう。
【坂路/4F51.9秒】
23日。
松永幹夫厩舎のように「土曜日(26日)にレースを使う馬は、休み明けでも関係なく追い切ります」(
松永幹夫調教師)という厩舎もあるので、極端に追い切りが少ないというわけではない。ちなみに一番時計は4F49.2秒の
コウユーサムライ(栗東・
森秀行厩舎)。
24日。前日の時計の出方から、ある程度速い時計が出ることは予測できたが、その通りの結果に。一番時計は
スプリンターズSの1週前追い切りだった
コパノリチャード(栗東・
宮徹厩舎)。
M.デムーロ騎手が跨っての追い切りだったが、4F50.2秒。
自己ベストには及ばない時計だが、古馬になってからマークした時計としては、かなり速い部類。函館SSの惨敗はあるものの、栗東へ帰厩してからの雰囲気が非常に良いので、そのあたりが時計に表れたと考えられる。
あとは、4F50.5秒の
ビッグアーサー(栗東・
藤岡健一厩舎)、4F50.6秒の
レッドオーヴァル(栗東・安田隆行厩舎)、4F50.8秒の
ミッキーアイル(栗東・
音無秀孝厩舎)と
ティーハーフ(栗東・西浦勝一厩舎)など、
スプリンターズSの特別登録組は軒並み速い時計をマーク。ちなみに
ビッグアーサーは現時点では除外対象となっている。
先週の馬場差が「-0.4秒」。全体的な時計の出方を見ると、先週よりも速く感じる部分もあるが、それは
スプリンターズSの出走予定馬の時計が目立っているから。これは毎年のことなので、馬のクラス別に時計を見ると、時計自体は先週とあまり変わりない。よって今週の馬場差も先週と同じ『-0.4秒』の馬場差で、23日、24日とも記録している。
【CW/5F66.5秒】
先週から時計を要するCコース。破格の時計をマークしていた
キタサンブラック(栗東・
清水久詞厩舎)が
セントライト記念を制しているように、やはり状態が良いからこそ、時計が出ると判断してよさそう。今週も非常に時計を要する状態で、新馬などはラスト1Fが13秒台後半で当たり前の馬場。
そんな中でも動きが目立ったのは、
オールカマーに出走予定の
メイショウカドマツ(栗東・
藤岡健一厩舎)。テンから飛ばしていったので、終いは止まるだろうと思っていたが、それなりに踏ん張って、6F82.0〜5F67.7〜4F53.6〜3F39.6〜1F13.6秒。数字だけ見ると、大したことないように思えるが、24日の馬場ならこれで十分。
新馬として破格の時計をマークしたのは、
アドマイヤビスタ(栗東・
友道康夫厩舎)。来週のデビューが予定されているが、前に
アドマイヤバラード、後ろに
シュヴァルグランというプレッシャーのかかる隊列の真ん中で、6F81.9秒をマーク。最後は一杯一杯だったが、これは当然のこと。これだけ走れば、デビュー勝ちも当然、そんな感じの動きだった。
先週の馬場差が「+0.6秒」。先週に引き続いて、今週も時計を要する状態なので、23日、24日ともに『+0.8秒』で馬場差を記録している。
【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
今週の芝馬場は、23日に
ベルフィオーレ(栗東・
藤原英昭厩舎)が追い切って、6F81.8秒をマーク。24日は松永昌博厩舎の新馬が追い切って、6F83.5秒ということで、目一杯の追い切りではなかった。走っている際の馬場を見ていても、ごく標準といった感じ。よって、馬場差は23日、24日とも『±0.0秒』で記録している。
ポリトラック馬場の追い切り頭数は23日、24日とも少なめ。全体的な時計の出方を見ると、特に変わった様子もないので、両日とも『-1.0秒』で記録している。
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・写真:井内利彰)