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リアルスティール福永「GIを勝たなければならない馬」/菊花賞共同会見

  • 2015年10月21日(水) 19時05分
リアルスティールに騎乗予定の福永祐一騎手
――今朝の調教に騎乗しての感触は?
福永 先行した馬の後ろにつけて、折り合いをつけてから残り2ハロンで内に出して、最後の1ハロンはある程度伸ばすという指示でした。タイム、動きともにすごく良かったです。

――先週の追い切りにも騎乗されましたが、比較は?
福永 坂路にいくと馬がある程度行く気になります。下のコースで乗るよりは結構ハミを取っていくんですけど。今日は馬の後ろに入れたんですけど、その割にはあの馬なりにリラックスしているようでした。先週はタイムも速かったですし、動きも良かったですし。一度使われて順調に良くなっています。

――合格点を与える動きと見てよろしいですか?
福永 休み明けから動きは良かったですからね。若干余裕のあった体も体重は変わらないようですが引き締まってシャープになってきました。身のこなしも前走時とは違って良くなっていますし、いい状態で臨めると思います。

――前走の神戸新聞杯を振り返ってください。
福永 メンバー的に行く馬が少なかったので“スローペースになるだろうな”というのはある程度分かっていましたが、まだその時点では次(のレース)が決まっていなかったので。折り合い重視とか、そういうつもりはなかったんですけども。スタートして、馬の後ろに入れてなんとかなだめながらの追走になりました。最後は瞬発力勝負になりましたが、あの馬自身、最速の上がり(3ハロンのタイム)で上がってくれています。骨折休養明けの中、馬は良く頑張ってくれました。自分が思っていた以上に逃げた馬が最後にいい脚を使いましたので、結果負けてしまいましたが。それは自分の…相手を間違えたというか、スローのよーいドンになるとは分かっていましたけど、それでもキレのある馬が相手じゃないかな、と思っていましたんで。自分が思っていた以上に勝った馬が強かったです。

――骨折の影響は?
福永 なかったですね。

――夏からの成長は?
福永 骨折したんで若干心配しましたが、こちらが思っている以上の成長を見せてくれています。まぁ、並脚一つ取ってみても、春の時点とは比べ物にならないくらいのしっかりした動きができています。それは調教の速いタイムにも表れています。順調に完成形に向けていい方向に成長してくれていると思います。

――改めてこの馬の強みは?
福永 瞬発力だと思います。競馬も上手ですし、スタートもいいですし。折り合い面に関しては、今まであまりハミを外すようなことは教えてこなかったので。どちらかというとハミにぐいぐい向かっていくようなタイプの馬ですよね。2400も問題なかったんですけど、3000m走るにはプラスに働くような走り方ではないので。だから、前半の1000mをいかにリラックスして走れるかというのが…そこをクリアできないとなかなかしんどいんではないかと思います。

――リアルスティールで挑む3000m、イメージは湧いていますか?
福永 血統的に見ても馬のフォームを見ても、3000mがベストではないというのは明らかだと思います。その中で3000mの菊花賞を選んだということは当然勝ちに行くという判断のもとでこういう選択がされたのだと思いますから。3000m上手に走って良かったね、というレースではないのでね。どんな形であれ、勝てるような。そこのみを目指した騎乗をしていきたいなと思っています。

――皐月賞は積極策、ダービーは後方からの競馬でした。菊花賞は?
福永 変な小細工なく、正攻法でいけたらなと思います。スタートも上手な馬なのでね。ただ、スタートしてから最初のコーナーまでの距離が短いので、枠によって結構左右されるレースなので。枠によって乗り方を変えざるを得ないこともあると思います。その辺はトレーナーと相談しながら、枠が出てからになるんじゃないかな、と思います。

――デビュー時点でGIを狙える馬だと話していたそうですね。現時点での意気込みは?
福永 非常に高い能力持っている馬です。ただ、まだ成長過程にあります。成長曲線がそんなに早い馬ではないですが、この秋はいい形で(トレセンに)帰ってきてくれました。GI勝てる馬だと思いますし、勝たなければならない馬だと思いますし、今回3000mですけれども非常にいい状態で臨めますんで。なんとか一緒に頑張ってクリアしたいと思います。

――ファンの方々へ一言
福永 春は強い馬がいてタイトルを取ることができなかったですけども、こうやって無事に三冠目を迎えられるというのは、それも能力の一つだと思いますし。牧場、厩舎、秋にいい状態で戻してくれましたので、なんとか一つここでタイトルを取りたいと思います。たくさんの方々の応援をいただいて後押ししていただけたらと思います。応援よろしくお願いいたします。

リアルスティールを管理する矢作芳人調教師
――今朝の追い切りはいかがでしたか?
矢作 前半馬の後ろにつけて折り合いを見て、最後の1ハロンだけ抜け出すようにというかんじで。全く指示どおりの調教ができたと思います。

――万全の状態で送り出せそうでしょうか?
矢作 そうですね。予定通りというか、先週の負荷を“強”とすれば今日は“中”くらいで。自分の思い描いていた調教ができていると思います。

――ダービーの時は究極の仕上げをしたと仰っていました
矢作 そのつもりだったんですけどね、ダービーも。今回も仕上がりについては十分満足しています。

――今回、距離が3000mに延びます。それを意識しての中間だったのでしょうか?
矢作 もちろんです。3000mを走るというのは分かっているわけで、どの馬も未知の距離ですからそれに対応できるようにということでやってきました。

――具体的には?
矢作 いかにロスを少なくするか、力まないようにするか。馬のバランスであるとか、ハミのかけ方とか。そういう部分でしょうね。

――改めて前走の神戸新聞杯を振り返ってください
矢作 勝てると思っていたんですけど…、まぁ(これが)競馬かな、という感じです。常々言ってるんですけど、ファンの方には申し訳なかったですけど僕としては悲観していません。

――骨折の影響は?
矢作 それについてはね、やはり何もないダービーから休んでいるのと、骨折からの休養とでは違いがありますんで。その部分はありますけれども。そういった意味でも(神戸新聞杯を)使った上積みというのは大きいと考えています。

――ひと夏越しての成長は?
矢作 体は変わったところはないですね。元々いい馬なんで、それでいいかなと思っています。

――距離が延びますが、レースのイメージは?
矢作 競馬に関しては全て祐一くんにお任せですけども。二人で話していることとしては、一番強いと思って正攻法でいきたいな、と考えています。

――改めてこの馬の強みは?
矢作 能力が高いところです。もちろん、柔らかいとかバネがあるとか、色々ありますけれども。一番は本質的に心肺機能が高くて能力が高いと考えています。

――ここまで、レースを経験するごとの上積みは感じられますか?
矢作 大体思い描いたとおりではあると思いますが、まだまだ上が見えないというか、完成の域には達していないと思います。

――皐月賞やダービーも七、八分だと仰っていましたね
矢作 まだ(この馬が完成するまで)上はどこまで、というのはわからないですけど。まだまだよくなるな、と思っています。

――折り合いについてはいかがでしょうか?
矢作 そんなに大きな心配はしていません。

――1歳春の時点で「これほどのサラブレッドはなかなかいない」と仰っていました
矢作 その時点で能力は分からないですけれども、走る馬、走らない馬、数をたくさん見てきましたので。その中でも自分の思い描いている走る馬の理想像に一番近い馬だと感じていました。

――二冠馬がいない菊花賞となりました
矢作 二冠馬がいない以上、うちの馬が実績最上位となるわけで、それなりの責任を感じています。

――最後に一言お願いします
矢作 なかなか思うような結果が残せなくて本当に申し訳ないんですが、祐一くんやスタッフが一丸となって仕上げてきました。現時点で持てる能力を十分出せる状況だと思います。なんとか最後の一つを勝ってGI馬にしてあげたいと思っております。応援よろしくお願いします。
(取材・写真:花岡貴子)

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