10月24日(土)に東京競馬場で行われる
富士S(GIII・芝1600m)に美浦から出走する各馬について、関係者に話を聞いた。
ロゴタイプ(牡5・美浦・
田中剛)について、田中調教師。
「前走の
オールカマー(GII・4着)も状態が良く、そこから大きく変わってはいませんが、1度使った上積みは感じますね。肩こりのような症状が起きる馬で、前走後はまずそのような症状や疲れを取って、
富士Sまで逆算しながら調整をしました。先週はあまりビシッとやらなかったので、今週(10/21)はある程度しっかりとやりましたが、反応は良かったですね。ここ数戦は良い競馬をしていますが、相手も強かったです。今回はマイルが良い方に出ればと思います。相手次第でこの馬にもチャンスがあるでしょう」
ダノンプラチナ(牡3・美浦・
国枝栄)について、藤井寿雄調教助手。
「
京成杯AH(GIII)を使う予定でしたが、体が戻り切らなかったので使いませんでした。それが良かったのか体がフックラしてきましたし、状態も良いですね。美浦に戻ってきてから乗り込んできていますし、ここのところ反応も良くなっています。メンバーは揃いましたが、好レースをしてほしいですね」
グランシルク(牡3・美浦・
戸田博文)について、戸田調教師。
「前走の
京成杯AH(4着)は勝ちに等しいレースは出来ているのですが、少し終いが甘くなりましたね。
NHKマイルC(GI・5着)の時も、手応えの割に伸びが今ひとつでしたから、そのあたりが改善できれば良いと思います。今回は1回使っていますし、今週(10/21)は単走で追い切りました。使って良化しています」
ヤングマンパワー(牡3・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師。
「前走の
京成杯AH(3着)は勝ちに等しいような内容だったと思います。中間は少しうるさい面もありますが、前2走に比べると涼しくなってきていますし、馬の雰囲気は良くなってきています。1週前にそれなりの追い切りをしていますし、今週は単走でやりましたが良い動きでした。右回りは不正駈歩やバラバラのフットワークになったりしますので、左回りの方が競馬はしやすいですね。ここ2戦を見ても勝っても不思議はないと思っていますし、GIに出られるように賞金加算をしたいです。メンバーが揃っていますが、良い結果が出ればこの先が楽しみになりますね」
マイネルホウオウ(牡5・美浦・
畠山吉宏)について、畠山調教師。
「前走の
ポートアイランドS(OP・2着)は、スローペースで粘り込む形で時計もさほど速くはなかったですし、恵まれた面もありました。ただ使いながら上向いていますし、復調の兆しを見せてくれました。今回は斤量が58キロでメンバーも強くなりますが、どこまでやれるか楽しみです」
シャイニープリンス(牡5・美浦・栗田博憲)について、栗田調教師。
「前走(
京成杯AH・6着)後も変わりないですし、追い切りも良い動きでした。長い脚は使えませんが、一瞬の脚を使うタイプなので、ジョッキーの仕掛けどころひとつでしょう。自分の競馬をしてほしいですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)