29日、東京競馬場で行われた11R・
武蔵野S(3歳上、GIII・ダート1600m)は、佐藤哲三騎手騎乗の2番人気
サンライズバッカス(牡3、栗東・
音無秀孝厩舎)が、道中後方待機から直線中ほどで抜け出し、スタートで出遅れも、猛然と迫る圧倒的1番人気(単勝130円)
カネヒキリの追撃を1.3/4馬身差凌いで優勝した。勝ちタイムは1分35秒2(良)。さらに3/4馬身差の3着には7番人気の
ヒシアトラスが入った。
勝ったサイ
ライズバッカスは、
父ヘネシー、母は89年の
フラワーC(GIII)など3勝を挙げた
リアルサファイヤ(
その父リアルシャダイ)という血統。半兄には
JRA・6勝を挙げる活躍をした
ホーセンホーライ(
父リヴリア)がいる。04年10月にデビュー(京都・芝1400m)後、芝のレースで結果が出なかったが、ダート戦に戦場を移した5戦目の未勝利戦(福島・ダート1700m)を6馬身差で圧勝すると、
阿蘇S(OP)まで4連勝を果たし、前走の
ダービーGP(交流GI)で
カネヒキリの2着となっていた。今回のレースで重賞初勝利。通算成績は10戦5勝となった。
鞍上の佐藤哲三騎手、管理する
音無秀孝調教師共に同レース初制覇。
JRA重賞は、佐藤哲三騎手は
タップダンスシチーで制した5月の
金鯱賞(GII)に続き、今年5勝目で通算28勝目。
音無秀孝調教師は、今月
リンカーンで制した
京都大賞典(GII)に続き、今年2勝目で通算15勝目。