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ショウナンパンドラ高野師「素晴らしく順調に来ている」/天皇賞(秋)共同会見

  • 2015年10月28日(水) 17時30分
ショウナンパンドラを管理する高野友和調教師
――前走は牡馬相手に圧巻のレースでした
高野 能力的にこのくらいやってほしいなと思っていましたけど、(能力を)引き出せませんでした。ようやく目に見える形に走ってくれました。若い時に同じ中山コースでフラワーカップに出走したとき結果を出せなかったので、そのコースで勝ったというのは自信になりました。ここに来て、馬が大人になって完成してきましたね。

――その前は宝塚記念で3着でした。その辺りから天皇賞(秋)への出走を意識したのでしょうか?
高野 本当は昨年GI勝っておぼろげに来年の展望を考えた時、来年の秋はいわゆる古馬の王道に行けたらいいな、と思っていました。その後は思ったように結果が出なかったんですが、ずっと「牡馬相手でも通用する」と思い続けていましたね。

――ひと夏越しての成長は?
高野 この夏は牧場さんとすごく相談して、いい形で戻してもらいました。栗東にもすごくいい状態で帰って調整もすごくスムーズにいきました。

――2000mについては?
高野 東京の2000は枠順の有利不利があるのは確かですが、前半のあの部分(ポケット地点からのスタート〜最初の2コーナー)をクリアすれば、後は広いコースで小細工なく実力勝負になりますから。能力の高い馬にとっては存分に走れるいい舞台だと思います。パンドラ号もこのコースにマッチするのでは?と思っています。

――枠順については?
高野 常識的なことですが、大外とか“過ぎる”枠は嫌だなと思いますが、それ以外なら、と思っています。

――持ち味の末を生かして、という競馬でしょうか?
高野 決めつけはしていません。もちろん末も切れるんですけど、長くいい脚も使えますから。後はどういうレースになるかはジョッキーの判断になるでしょう。

――追い切りは1週前に池添騎手が乗りました
高野 これはオールカマーと同じパターンです。オールカマーのレース前はかなり負荷をかける必要がありましたが、前哨戦を経て状態がアップしたのを感じていましたので今回はそれほど負荷をかけなくてもいいと判断しました。池添騎手には全体の時計はいらないので、残り1ハロンのちょっと手前くらいからきっちり伸ばして欲しいと指示しました。動きも言うことなく、ジョッキーもいい感触をつかんでくれたようです。

――今朝の最終追い切りはいかがでしたか?
高野 ここまで、無理なくきっちり仕上げてきました。今朝はやりすぎなければそれでいい状況になっていましたので、いい感触、いいリズムをつかめた、いい追い切りができたと思います。

――相手関係は?
高野 最高峰のレースの一つですし、メンバーがすごく強力なのは分かっています。相手云々というより、パンドラ号が11月1日にすごくいい状態でゲートに入れることだけを意識してやっています。ここまでは順調に来ています。

――最後に一言
高野 単純に能力が高いと信じているショウナンパンドラ号が最高峰のレースで強い馬たちと一緒に戦う。純粋に“競馬はどれがいちばん強いのか”というレースだと思います。そういうレースに自信をもって臨めるのはすごく幸せなことだと思います。ここまでは素晴らしく順調に来ています。応援していただく方には(期待に)応えられると思っています。

ショウナンパンドラに騎乗予定の池添謙一騎手
――前走のオールカマー、強かったですね
池添 はい、強かったと思います。夏場をうまく過ごせたようで、順調に来れているというのは聞いていました。追い切りも2回乗って状態もいい感触だったので、いいレースができるんじゃないかと思っていました。直線では内がすごくいいと感じていたので、内を突ければいいかなと思っていたんですが。別の馬が内に進路を取っているように見えたので、その後ろについていくのはキツイかなと思って。どこかで外に出せればいいかな、と思って乗っていました。

――前々走、最初に乗った印象は?
池添 春は少し成績が良くなかったようですが、宝塚記念の時は状態も上がってきたと聞いていました。高野先生からも「牡馬相手でも十分戦える力のある馬だから」と繰り返し聞いていました。もっとうまく捌ければ、勝ち馬との差ももっときわどかったのでは?というレースだったので。十分力を出してくれたのかな、と思います。

――先週、追い切りに騎乗していますが、感触は?
池添 前走後、初めてまたがったんですが、GIになるのでもう1ランクの状態になっていて欲しいな、と思っていたんですけど。乗った瞬間から状態の良さを感じました。坂路を2本乗ったんですが、1本目のキャンターから上積みを感じる動きをしてくれていました。時計自体は併せた馬に合わせたのですが、終いの動きはしっかりしていました。もう一段階上の状態に上がったのかな、というのは感じました。

――東京2000mのイメージと相性は?
池添 相性は走ってみないと分からないと思うんですが。東京2000mは枠も影響してきますし、乗り難しいコースだというのは感じています。まずはしっかりいいスタートを切ることだけに集中して乗りたいと思っています。パンドラ自身はすごく乗りやすい馬なのでこなしてくれると思いますし、広い東京の直線は合っていると思います。

――最後に抱負を
池添 さっき担当の吉田くんに聞いたら「絶好調だ」とコメントをもらいました。いい状態で本番に向かえると思います。僕はいい結果を出すことだけを考えて、しっかり乗りたいと思います。
(取材・写真:花岡貴子)

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