第152回
天皇賞(秋)を制した
ラブリーデイは、2日午前0時半過ぎに栗東トレセンに帰厩した。
「さすがにいつもよりは疲れたかんじはありますが、元気いいですよ。馬運車から下ろすときにまたイレ込んでいたくらいですから(笑)一夜明けた今朝もカイバもよく食べています」と、担当の山元助手は安堵した表情で愛馬の様子を語った。
当日、山元助手はゲートについていったので、検量室へ移動するためのバスの中でレースを見ていたそうだ。
「強かったですね。残り400過ぎたあたりで追い出したときに『あぁ、いけるかな』と思いましたが、最後外から(
ステファノスが)きていましたね。でも、セーフティリードもあったので、まぁ大丈夫かなと思いました。浜中騎手は『(追い出しを)結構我慢しましたが、いっちゃいました』と言っていました。もうちょっとレースが流れてくれれば折り合いも楽だったとは思いますが。1000m通過が60秒6のスローペースだったのは意外でした。9レースの
精進湖特別(1000万下)より遅かったですもんね」
ラブリーデイはこの勝利で重賞6勝目。今年の
年度代表馬の可能性も高まった。
「もともと能力はあってずっとオープンで走っていた馬ですが、昨年の今頃は重賞で掲示板に載るかどうかの馬でしたから。当時のことを考えると"まさか"ですね。振り返ると、6月の
鳴尾記念あたりから無駄な肉がとれて今の体になりました。以前は抜け出せない甘さがありましたが、しっかり抜け出してから押し切れるようになりましたね」
次走は
ジャパンカップ、とレース後に池江師が明言した。
「休み明けから2回走ったので、もう息は出来ています。仕上げやすい馬ですから問題ないでしょう」
(取材・文:花岡貴子)