昨年の
菊花賞3着馬が、中長距離路線の勢力図を一気に塗り替えるか。再び軌道に乗ってきた4歳馬
ゴールドアクターが重賞初Vへ自信を胸に挑む。
菊花賞後はトモに疲れが出たため、休養を余儀なくされた。今年7月に復帰し、格の違いで1000万下→準オープンを完勝。とりわけ、前走はジリ脚イメージを払しょくする走りを披露した。57.5キロのトップハンデを背負いながら、メンバー最速の上がり3F33秒4で他馬をちぎり捨てた。「以前はハミに頼る走りだったけど、そこが解消されてきた。タメが利くようになったからはじけるんだろうね」と中川師は成長を実感する。
中間の調整はすこぶる順調。1週前には美浦Wで併せ馬を行い、5F68秒9-39秒3-12秒8をマーク。抜群の行きっぷりを見せながら僚馬と併入を果たした。「これがいいガス抜きになったと思う。ええ、出来は問題ないですね」と仕上がりは良好。馬体にも厚みが増し、今が充実期と思わせる迫力だ。
父スクリーンヒーローは同じ4歳時(08年)にこのレースを制し、余勢を駆って
ジャパンC制覇を成し遂げた。「素質はここに入っても互角以上。期待は十分」。タイトル奪取を決め、偉大な父の背中を追う。
提供:デイリースポーツ