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人馬共にGI初制覇、コーリンベリー小野次郎調教師を直撃

  • 2015年11月06日(金) 10時00分
 11月3日(火)、大井競馬場で行われたJBCスプリント(JpnI・ダ1200m)で、紅一点のコーリンベリー(牝4・美浦・小野次郎)が見事な逃げ切り勝ちを演じた。

 栗東の柴田政見厩舎の勇退にともない、9月30日の東京盃(JpnII・3着)後に小野次郎厩舎に転厩。その初戦での勝利だった。

「ウチの厩舎で頑張ってくれたコーリンギデオン(父オンファイア)の半妹ですからね」

 コーリンギデオンは、平井雄二厩舎の解散で小野(次)厩舎に転厩後、ダート戦線で活躍し、計4勝を挙げて準オープンまで出世している。

「その関係もあって、コーリンベリーが当歳の時に牧場で見せてもらいました。ギデオンは脚が曲がっていましたが、この馬は真っ直ぐでとても良い馬でしたし、父がサウスヴィグラスだからダートで走るだろうと思っていました。栗東の柴田政見厩舎に入厩してからも、ずっと競馬を見てきました。当歳から知っている馬が、まさから柴田(見)先生の勇退でウチに来てくれるとは思っていませんでした」

 と、転厩の経緯を教えてくれた。

「環境が丸っきり変わったわけですから、2日ほど飼い葉食いは落ちましたけど、その後すぐに食欲も戻りました」と、新しい場所にもすぐ慣れた。

「昨年のJBCレディスクラシック(JpnI・9着)でゲート内で尻もちをついたのも知っていましたけど、こちらに来てからはとても落ち着いているんですよね。中間(10/22)、栗東にいた時との比較など感触を確かめてもらいたかったので、弘平(松山騎手)に乗りに来てもらいました。栗東にいた時はチャカチャカしていたみたいなんですけど、落ち着いていると弘平も言っていました。それで以前はメンコをしていたのですが、メンコも外すことにしました」

 順調な調整過程を経て、当日の馬体重は前走からプラス10キロで500キロちょうど。しかし、これも計算の上だった。

「こちらに来て、僕の感覚の中で少し細いと感じました。なので意図的にプラス体重にしました。これ以上になると太いでしょうけど、今回くらいが適性体重だと思います」

 仕上げは抜かりがない。あとはどのような競馬をするかだけだ。

「出なかったら後ろから行って良い、これまでのように出遅れているのに、押していかなくて良いからと、弘平には指示をしました」

 その指示で松山騎手のプレッシャーも緩和されたのか、スタートが決まってハナを切った。

「(3コーナーまで)少し離して逃げていましたし、3コーナーで勝ったと思いました。あの形ならダノンレジェンドに差されないと思いましたしね」

 と小野師が言うように、直線では追ってくるダノンレジェンドを寄せ付けず、鮮やかに逃げ切った。完勝だった。

 必然的にこの後のレースが気になってくる。

「今日(11/5)、正式に決まりました。次走はチャンピオンズC(GI)です」

 小野師はきっぱりと言った。

フェブラリーS(GI)を勝つためには、1800mは経験させておきたいんです。この条件で走れないと、東京のマイルで勝負はできないですからね。このまま放牧に出さずに厩舎で調整してレースに臨みます。根岸S(GIII)だとフェブラリーSまで間隔がないですし、チャンピオンズCからフェブラリーSに直行します」

 チャンピオンズCからフェブラリーSというローテーションが組まれた理由を、小野師は説明してくれた。

「天性のスピードがあるので、皆、1200の馬だと思っているようですけど、体もゆるくて胴伸びのある体型なので、距離は長くても大丈夫だなと。今年のフェブラリーSはインで詰まって詰まって、しかもメンバーも弱いわけではないですし、それで勝ち馬からコンマ5秒ですから。それに揉まれても平気でした。あのレース振りからも、距離は全く問題ないと思います」

 フェブラリーSを勝つために1800mを経験させるとしながらも、距離延長にも不安はなく、チャンピオンズCにも「手応えを感じている」と話す小野師の表情は引き締まっていた。

 この後2戦、ダート路線の王道を進む牝馬コーリンベリーに注目したい。

(取材・写真:佐々木祥恵)

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