6日、京都競馬場で行われた
ファンタジーS(2歳牝、GIII・芝1400m)は、
武豊騎手騎乗の1番人気
アルーリングボイス(牝2、栗東・野村彰彦厩舎)が道中は中団の内々を追走し、一旦は外に出せず後方まで位置を下げたが、直線では大外から猛然と追い込み、直線入り口で早めの先頭に立った4番人気
ラッシュライフをゴール直前クビ差交わして優勝した。勝ちタイム1分21秒4(良)。さらに2馬身差の3着には、馬群の中から差し込んだ10番人気
ニシノタカラヅカが入った。
勝った
アルーリングボイスは、
父フレンチデピュティ、母は99年小倉3歳S(GIII)を制した
アルーリングアクト(
その父エンドスウィープ)という血統。デビュー戦(阪神・芝1200m)はクビ差2着に惜敗するも、続く未勝利戦は3.1/2馬身差で快勝。迎えた
小倉2歳S(GIII)ではハナ差ながら勝利し、母娘同一重賞制覇を達成した。前走の
ききょうS(OP)でも1番人気に応えて危なげなく完勝していた。通算成績5戦4勝(重賞2勝)。
鞍上の
武豊騎手、管理する野村彰彦調教師は共に同レース初制覇。
JRA重賞は、
武豊騎手が
ディープインパクトで勝利した
菊花賞(GI)以来、今年21勝目、通算では215勝目。野村彰彦調教師は、同馬で制した
小倉2歳S(GIII)以来、今年2勝目、通算20勝目となった。