メモリアルレースは大波乱の決着に。新設重賞の「第1回・
ターコイズS・重賞」(芝1600m)は19日、中山11Rに16頭で争われ、11番人気の3歳牝馬
シングウィズジョイ(栗東・友道)が先行策から力強く伸びてV。初コンビの戸崎圭の手綱で鮮やかに復活した。大外(16)番枠からスタートを決めて2番手を確保。前半5Fが61秒1とマイル重賞としては遅い流れも味方につけ、直線の半ばで堂々と抜け出した。勝ちタイムは1分35秒7。好位馬群から伸びた16番人気の
ダンスアミーガが1馬身半差の2着、逃げた15番人気の
オツウがさらに頭差の3着に残って、3連単は295万4680円の高額配当となった。なお、1番人気の
カフェブリリアントは8着。外から掛かり気味に進出して、末脚不発に終わった。
名手・戸崎圭が駆る
シングウィズジョイが大波乱の主役を演じた。「今回が初騎乗だったけど、思った以上にスタートが良く、二の脚も速かった。いい位置で競馬ができたし、気持ち良く走らせることができた。まだ3歳馬。これからもっと良くなってくるでしょう」と鞍上はパートナーをたたえた。
この日、戸崎圭は4勝を上積み。今年の勝ち星を124勝とし、落馬負傷で療養中の福永を抜いて全国リーディングのトップに躍り出た。2年連続リーディングの座をほぼ手中にしたが「たくさんいい馬に乗せてもらっているだけ」と謙虚に話した。
今後は来春の
ヴィクトリアマイル(5月15日・東京、芝1600m)を目指して調整される予定。友道師は「完勝と言える勝ちっぷり。春よりも背が高くなって成長しているし、距離もマイルが合っている」と終始笑顔だった。
提供:デイリースポーツ