エリザベス女王杯を制して有馬記念に臨むマリアライト(牝4・美浦・久保田貴士)について、最終追い切り後に久保田調教師の共同記者会見が行われた。

(今朝の追い切りについて)
「エリザベスの前と同じような調整方法でした。今回も同じ調整過程で臨もうということでやりました。秋3走目で馬もしっかり仕上がってきていますし、ストレスをあまり与えようにと考えて、単走で追い切りました。いつもスタッフが角馬場で基本的な動きをさせてしっかりとほぐしてから、追い切りをするようにしています」

(エリザベス女王杯の後は極めて順調?)
「エリザベスの後は思った以上に回復が早くて、こちらが考えている以上の状態でここまで来ています」

(前走を振り返って)
「すべてがうまくいきました。枠順、馬場状態、ジョッキー、すべてうまくいって勝たせてもらったレースだと思います」

(ビッグタイトルを取ったことで、厩舎の雰囲気は?)
「取る前と取った後では、意識の仕方も変わってきています。自分自身も随分(GIタイトルを)待っていたものですから、マリアライトには本当に感謝しています」

(中山の2500mは向いているのでは?)
「実際、条件戦ですけど強い競馬をしていますし、距離も馬場もマリアには非常に向いているレースだと思ってここに臨みます」

(ここのところ牝馬が強いが?)
「この秋のGIを見ていても牝馬の活躍が目立っているので、その中に混ぜてもらえればと思っています。マリアライトがどこまで通用するのかはやってみないとわからない部分はあるのですけど、恥ずかしくないレースができるようにしっかり調整していきたいなと思います。この秋から非常に体の方も安定していますし、飼い葉食いもしっかりしてきて、体と心の方がだいぶ一致して、それが結果に結びついてきているなというのは感じています。想像以上に馬が良くなっていますので、非常に楽しみにしています」

(鞍上も有馬記念を知り尽くした蛯名正義騎手ということで?)
「僕らよりも有馬記念をよく知っているジョッキーなので、そのあたりは任せています」

(枠順は内寄りが希望?)
「そうですね、オールカマーの時は外枠で、外々を回らされる形になってしまったので、できれば外よりはそのくらいの方が良いでしょう」

(展開面は?)
「そんなに注文はつかないと思います。折り合える馬ですし、どこからでも競馬ができると思っていますので。その辺の作戦は乗り役さんと話して決めたいと思います。正直、歴戦の猛者たちがたくさんいますので、胸を借りる立場だとは思っていますし、今の勢いでどこまで通用するのかはやってみないと正直わからないところがありますね」

(馬体重は?)
「前走は430キロでしたが、そこから変わらずか少しプラスくらいで出せそうです」

(先生にとって有馬記念とは?)
「今までずっと見る立場でしたが、暮れの大一番で世間の注目度も全然違いますし、憧れのレースの1つですね。マリアにこの舞台に立たせてもらって、こういう経験をさせてもらっていますので、これを次の馬につなげていけるように厩舎一同頑張っていきます」

(最後にファンへのメッセージを)
「グランプリに連れてきてもらうことができて、マリアにとても感謝しています。年末最後の大一番に向けてしっかり調整してきましたので、ここでもうひと踏ん張りしてもらいたいと思っています。よろしくお願い致します」
(取材・写真：佐々木祥恵)