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アドマイヤエイカンなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2015年12月24日(木) 13時31分
 今週の栗東は曇りがちな天気が多く、追い切りが集中した23日はかなり寒く、23日夜にはかなりの雨が降って、24日はトレセンにある馬の運動場に水たまりができるくらい。もともと冬場になると晴れる日が少なく、雨の影響が長引きやすい。これから年末にかけて、そんな状況にもなりかねないので、来週以降の馬場状態にも注意が必要だろう。

 なお、来週の栗東トレセンは28日と1月1日が全休日となっており、1月3日の日曜日に関しては、トラック馬場は右回り(通常の日曜日は左回り)で調教することになっており、年末年始とかなりイレギュラーな状況になっている。

【坂路/4F51.9秒】
 23日。一番時計はオーネットサクセス(栗東・森秀行厩舎)の4F50.8秒。4F50秒台はこの馬しかおらず、4F51秒台の頭数も先週に比べるとかなり少ない。23日の雨の影響を受けたのは24日だが、23日は20日に降った雨の影響があったと考えれる。

 開門直後だったとはいえ、ダンスディレクター(栗東・笹田和秀厩舎)が1F11.8秒の伸び。今週の阪神C(12月26日・阪神芝1400m)はCBC賞2着以来の実戦となるが、仕上がり状態に関しては全く問題といった感じ。

 千両賞(12月27日・阪神芝1600m)の出走を予定しているショウナンアヴィド(栗東・須貝尚介厩舎)は同厩舎で同じく未勝利を勝ち上がったばかりのクリノウィンザーとの併せ馬だったが、馬なりで先着。時計は4F54.0秒と全体は平凡でも、ラスト1F12.2秒としっかりしていた。

 先週の馬場差が「-0.1秒」。今週は全体的な時計の出方を見ると、明らかに先週よりも時計を要している。よって、23日、24日とも『+0.4秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 凍結防止剤が散布されていることを先週の時点でお伝えしているが、その影響で時計を要する状態になっているCコース。23日は霜が降りる冷え込みとなったが、24日は雨だったように、凍結を防止するほどの役割は果たせていない。むしろ、少し粘土質で走りにくい状態になっているようだ。

 有馬記念出走組の追い切りは前日のニュースで速報させていただいた通り。他では、同日に行われる2歳重賞のホープフルSに出走するアドマイヤエイカン(栗東・須貝尚介厩舎)が、千両賞に出走予定のロジクライと併せ馬を行っている。

 ロジクライの内で岩田康誠騎手が騎乗。最後の直線ではこちらが抜け出すかに思えたが、追っても追い抜けないどころか相手の手応えが非常に楽。6F85.0〜5F68.9〜4F53.4〜3F38.5〜1F12.0秒という時計から、後半はしっかり速い数字を出せているので、状態が悪いわけではなく、ロジクライの状態がかなり良いという判断でよいだろう。

 24日はエイシンハドソン(栗東・沖芳夫厩舎)が酒井学騎手で単走。6F80.0〜5F65.9〜4F52.3〜3F38.7〜1F12.2秒という数字は抜群に速く、正直、条件クラスにいるような馬ではない。勝ちあぐねているが、ひとつきっかけを掴めば、あっさりとオープン入りして不思議ない馬ではないだろうか。

 先週の馬場差が「±0.1秒」。今週に続いて、今週も基準時計よりも時計を出しにくい馬場。よって馬場差は23日、24日とも『+0.3秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は23日に加用正厩舎の併せ馬が行われただけ。24日は前日に有馬記念の最終追い切りをCWで行ったラストインパクト(栗東・松田博資厩舎)が普通キャンターで利用した。その様子を見ると馬場はかなり緩く、時計は出そうにない感じ。よって、今週の馬場差は23日、24日とも『+0.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は追い切り頭数がかなり少なくなった。冬場ということもあって、各陣営が負荷の軽い馬場を嫌っているのかも知れない。一番時計はゴーインググレート(栗東・岩元市三厩舎)。毎週のように追い切りを確認しているが、その動きは常に抜群。休み明けに実績はないが、出走予定の妙見山S(12月26日・阪神ダート1400m)では注意が必要だろう。なお馬場差は23日、24日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・写真:井内利彰)

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