前走の
東海Sでハナを奪い2着に粘った
モンドクラッセは、昨年夏の北海道シリーズで逃げて3連勝を飾った快速馬。続く
みやこSでは2番手で運び7着に完敗したが、前走で再度先手を奪って反撃に成功した形だ。ここも隙があれば単騎の形に持ち込みたい。
金曜朝は美浦北角馬場で体をほぐした。清水英師は「調子はすごくいい」と好ムード。5枠9番の枠にも満足げな表情を浮かべ、「内と外の馬を見ながら行ける理想的な枠ですね」とうなずいた。
前走で初コンビを組んだ田辺は「GI級が相手なので、もうワンパンチが欲しいが、いい馬だと思いますよ」と、いつもの辛口
ジャッジのなかにも手応えを感じている様子が伝わる。
2年前の
フェブラリーSで16頭立て16番人気の
コパノリッキーを勝利に導いた男だ。3連覇を狙う同脚質の元・相棒の弱点も当然、把握している。「ここは他に速い馬がいるけど」と前置きしつつ、「ハナに行ったときの方が結果が出ているからね」と不敵な笑みで積極策を示唆した。
果敢に風を切るのか、それとも控えるのか。展開の鍵はこの馬が握っている。
提供:デイリースポーツ