「第30回
フラワーC・GIII」(芝1800m)は21日、中山11Rに16頭で争われ、先手を奪った1番人気の
エンジェルフェイス(栗東・藤原英)が1分49秒3のタイムで鮮やかに逃げ切って重賞初制覇を果たした。1馬身1/4差の2着は好位から差を詰めた2番人気の
ゲッカコウ、さらに鼻差の3着には14番人気の
ウインクルサルーテが入った。
春の訪れとともに素質が開花した。日曜の
阪神大賞典(
シュヴァルグラン)に続き、連日の重賞制覇となった福永は「すんなり逃げられるかが勝敗の分かれ目になるとにらんでいたが、楽に行かせてもらった。道中でこれなら大丈夫だと思った」と会心の騎乗に笑顔。テン乗りながら冷静な判断でパートナーをエスコートした。
重賞馬
レディアルバローザ、
キャトルフィーユを姉に持つ良血は、1戦ごとに着実な成長を遂げた。初めての関東圏で見せた堂々の立ち回りに、藤原英師は「長距離輸送で体は減らなかった。すごいよね」と目を細める。
今後については「
桜花賞(4月10日・阪神、芝1600m)、
オークス(5月22日・東京、芝2400m)のどちらでも対応できると思うが、次走は馬の様子を見てから決める」と師。05年
シーザリオなど多くのGI馬を輩出したレースを制したことで、牝馬クラシック戦線において注目を集める存在になりそうだ。
提供:デイリースポーツ