やはり逃げれば強い。
阪急杯の
ミッキーアイルは、伸びやかなフォームで風を切ると、そのまま後続を完封して押し切った。
控える競馬を試した昨年は1勝もできず終了。1年を振り返った陣営は、もう無理には抑えない、という結論を導き出した。主戦の浜中が落馬負傷で戦線離脱するアク
シデントはあったものの、新コンビの松山を背にして一発回答。最高の形で始動戦を制した。
「タイミング良くスタートを出てくれましたし、やはり二の脚は速い。道中は気分良く走れていましたし、最後もしっかり伸びてくれた」と松山は前走を回顧する。ハナを切ったのは2年前の
スワンS以来で、その時も見事に逃げ切っている。前に行くと目標にされるリスクはあるが、結果が出ているのは、やはりこの形だ。
1週前追い切りは栗東坂路で4F51秒7-12秒5(G強め)。全身を大きく使ったダイナ
ミックなフォームは迫力十分。出来はさらに上向いている。
今回は同型もいてひと筋縄ではいかないが、理想はあくまでハナ。音無師は「スタートの出や、枠順にもよるから行けるかは分からないが、無理に抑えることはしないだろうね。休み明けを使って上積みはあるし、もちろんチャンスはあると思っているよ」と逃走Vを思い描く。ス
プリント王者襲名へ。今年は自慢のスピードをフルに発揮して、頂点をつかむ。
提供:デイリースポーツ