日経賞(GII・芝2500m)に出走予定の各馬について、関係者のコメント。
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ゴールドアクター(牡5・美浦・
中川公成)の中川調教師。
「先週の追い切りが予定より遅かった分、今週はしっかりやりました。良い頃に比べるともう一つですが、今週やってどう変わってくるかですね。今は馬体重が500キロ少しあって、徐々に体重がブラスになって良い方向に向いています。
斤量の58キロに関しては、馬格もある馬なので大丈夫だと思います。ただ体はこれからもう少し増えても良いですね。気性がうるさい面がありますので、微妙に体力を消耗してしまいますし、落ち着いてきたらもっと走れると思います。1度使って次がベストという感じで仕上げていますし、休み明け初戦としてはちょうど良いと思います」
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マリアライト(牝5・美浦・
久保田貴士)の久保田調教師。
「前走の
有馬記念(GI・4着)後は、ダメージもなくて、体の戻りも早かったです。ここから始動すると決めていましたし、一戦一戦しっかりと仕上げていこうと思っていますので、いつもより2週間ほど早めに帰厩させました。先週、先々週としっかりやっていますので、今週はサラッとやりました。これがこの馬の調整パターンですし、十分だと思います。
馬が以前よりも成長していますし、特に不安なく調整できているのは良いと思います。今回は少頭数ですが相手が揃っていますし、その中でどれだけやれるのか…。今後その強い相手とやっていかなければなりませんしね。
有馬記念上位組に胸を借りるつもりで、出走させます」
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ディサイファ(牡7・美浦・小島太)について、小島調教師。
「前走の
AJCC(GII・1着)後は短期放牧に出ました。戻ってきてからも順調にきています。前走は少し太めで7、8分のデキでしたが、今回はしっかりと作ってきて前走以上の状態です。今回のテーマは、距離の壁を試すことです。結果によっては、
有馬記念を使うかなど秋の路線を考えるつもりです。距離の壁を試すのは状態が良い時にやらないと意味がありません。その点今回は、良い状態にあります」
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ホッコーブレーヴ(牡8・美浦・
松永康利)について、松永調教師。
「前走(
ダイヤモンドS・GIII・14着)は休み明けの一戦でしたが、この馬らしさがありませんでした。今回は1度使って状態は上向きです。先週もしっかりやっていますし、今週はあまりやり過ぎないように指示をしました。ジョッキーも、放せばいつでも弾けそうな感じと言って、良い感触を掴んでくれました。少頭数で立ち回りしやすく、競馬もしやすいだろうと言っていました。相手は強いですが、この馬の競馬をしてほしいですね」
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アルバート(牡5・美浦・
堀宣行)について、渡邉調教助手。
「前走の
有馬記念(GI・11着)後はノーザンファームしがらきに放牧に出して、疲れを取りました。帰厩してから期間もありましたし、順調に乗り込んでいます。先週一杯に追い切って仕上がっていますし、今週は3ハロンから時計を出しました。馬なりでしたが直線ではシャープに伸ばす形で、反応、動きともに良かったです。良い仕上がりでレースに臨めそうです」
(取材・写真:佐々木祥恵)