春の短距離王決定戦「第46回
高松宮記念・GI」は27日、中京11Rに18頭で争われ、1番人気の
ビッグアーサー(栗東・藤岡)が、1分6秒7のレコードタイムで快勝。3/4馬身差の2着に2番人気
ミッキーアイル、さらに1馬身3/4差の3着には3番人気の
アルビアーノが入った。
GI初挑戦で一発回答だ。新コンビ・福永の手綱に導かれて混戦を断った。なかなか手の届かなかった重賞タイトルを最高の舞台で獲得してみせた。「前がしぶとくて油断はできなかったが、最後はきっちりとかわしてくれた」と鞍上は満足げにうなずく。
逃げる
ローレルベローチェに、それを追う
ハクサンムーンと
ミッキーアイル。その直後のポジションでレースを進めた。残り1Fで
ミッキーアイルが抜け出したところを外から追撃。力強い脚さばきで3/4馬身差かわすと、刻んだ1分6秒7はレース&コースレコードだ。日本レコードにも0秒2差迫る優秀な勝ち時計で、06年
オレハマッテルゼ以来、史上4頭目の
JRA重賞未勝利馬によるVを成し遂げた。
5歳春を迎えて、ひとつの完成形へたどりついた
サクラバクシンオー産駒に寄せる期待は大きい。「スピードの持続力が優秀。短距離界を引っ張っていける馬だと思う」。桶狭間で誕生した新ス
プリント王が、今後もますますその存在感を示していきそうだ。
提供:デイリースポーツ