遅れてきた大物が今年の飛躍を誓う。
キャンベルジュニアが美浦Wで3頭併せを敢行した。
コンチャフラメンカ(4歳500万下)を1馬身追走、
ストロングバローズ(3歳オープン)を2馬身従える形で発進。手応え良く直線へ向くと、鞍上は2頭の間へ誘導。軽い仕掛けに瞬時に反応すると、ダイナ
ミックなフォームから一気に2頭を突き放した。4F55秒1-40秒0-12秒5を計時し、前者に4馬身、後者に2馬身先着を決めた。
南半球産の遅生まれ(7月27日)だけに、成長曲線は他馬よりも緩やかだ。それでも徐々に上昇カーブを描いて、ようやく完成形に近づいてきた。橋本助手は「昨春はジリ脚の面がありましたが、今は最後にしっかりと脚を使えるようになっています。いい形で成長していますね」と目を細める。後続を楽々と突き放した(3馬身半差)前走の
関門橋Sに「走破時計も早くて勝ち方も鮮やか。文句のない内容でした」と満足げにうなずいた。
前走後は滋賀県のノーザンファームしがらきを経由して美浦へ帰厩。中間の過程に不安はない。「今回は相手が強くなるし、中山1600mは難しいコース。それでもうまく流れに乗れればチャンスはあります」と期待を寄せた。
昨年は同馬主の僚馬
モーリスがV。その後GI3連勝で
年度代表馬に輝いた。壮大な
サクセスストーリー。勝って偉大な先輩の蹄跡を追う。
提供:デイリースポーツ